アスクル、統合マーケティング基盤を刷新

 アスクル(東京都江東区、岩田彰一郎社長)は、顧客サービスのさらなる拡充を目的に“マーケティング基盤システム”を刷新、ビジネス・アナリティクス・ソフトウエアとサービスのリーディング・カンパニーであるSAS Institute Japan(東京都港区、吉田仁志社長、以下SAS)の顧客分析ソリューション「SAS Customer Intelligence」※1の中核をなす「SAS Marketing Automation」を採用した。今回のマーケティング基盤システムは、TIS(東京都新宿区、桑野 徹会長兼社長)がシステム構築を担当している。

 オフィス用品の通信販売を手がける最大手企業であるアスクルは、一般のオフィスをはじめ、建設現場や飲食店などのBtoB、個人の顧客であるBtoCに対して、PCやスマートデバイスを利用し、インターネットやFAXなどを通じたワンストップでのショッピングサービスを提供している。このように、さまざまな販売チャネルを持つアスクルは、従来のシステムでは顧客に関する情報が複数のシステムに散在し、データ抽出や分析を個別に行い一元管理できていない点が課題となっていた。

 そこで、それぞれのチャネルから集まる顧客の多様な声、購買行動を把握し、一元的に分析することで、顧客一人ひとりのニーズに応じた最適なアクションを実現するために、マーケティング基盤システムの刷新を行った。

 SAS Customer Intelligenceを活用した新マーケティング基盤システムの導入により、アスクルでは、システムごとに散在した情報を一元的に統合し、チャネル横断的な分析を行うことで、顧客購買行動のより深い理解と、より効果的なOne to Oneマーケティングの実現を目指す。新しいマーケティング基盤システムは2013年6月から稼動している。

 今回の取り組みでSASとTISは、多様なオンライン、オフラインデータを統合したデータ分析基盤の構築および、SAS Customer Intelligenceによる顧客分析に基づくメールマーケティング、Webチャネルへの配信までのオートメーション化に加えて、顧客分析作業のサポート、クラウドサービス上で稼働する外部システムとの連携開発を担当した。

用語解説
SAS Customer Intelligenceは、高度な顧客分析により顧客理解を促進し、リアルタイムやマルチチャネルでの多種多様なキャンペーンの設計・実行・管理・効果検証、そしてマーケティング・アセットやワークフローの管理までを支援する顧客分析ソリューション。深い顧客理解に基づく顧客ごとのニーズや嗜好にあったパーソナライズ顧客対応の実現により、マーケティングROIの飛躍的な向上と顧客満足度の向上が期待できる。勘や推測に頼らず科学的に事実に基づいたマーケティングを実現し、顧客中心ビジネスの促進を強力に支援する。

2024年01月31日 18時11分 公開

2014年04月15日 15時17分 更新

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