CustomerSuccess meets ChatGPT、イベントレポート

 4月11日、コミューン コミュニティストラテジーマネージャーの駒谷徹氏が「CustomerSuccess meets ChatGPT #12」を開催、「ChatGPTがすごいので皆で事例共有しましょう!」という議題で複数登壇者らが「カスタマーサクセスにおけるChatGPT活用術」を披露した。

 冒頭に駒谷氏が挨拶し、「“実態のないものを回答に挙げる(嘘をつく)”など、ChatGPTの“使えない面”がフォーカスされがちですが、いかに使いこなせるかに注目していきたい」と強調した。

 続いてコミューンのSuccessHub事業部 CSM倉島 駿介氏が「ハイタッチCSMのChatGPT活用事例」について講演。ハイタッチCSMの具体的な内容について掲出。

 そのうえで、コミュニティサイト運営におけるChatGPTの使い方の具体例として
●顧客が実施するイベントの企画・構成案
●イベントの特典案
●アイスブレークトーク案
●利用率の低い顧客へのアクション案
などの施策案を出す使い方を挙げた。
「ただし、AIでクライアントを動かせるわけでない。チーム組成して動かすことはハイタッチCSMの価値として残る」と、締めた。

 続いてログラス カスタマーサクセスの比留間心之介氏が登壇し、「SlackでメンションするとZendesk Guideに公開されているテキスト情報を学習する応答するアプリケーション」の構築手順を解説。Llamaindexをデータコネクタとして活用し、画像のように連携、実装した。



 piponの北爪聖也氏が登壇。chatGPTの関連動向や、開発のtipsについて紹介した。下記一例。
●フリーソフト clipy(windos向けはClibor)を活用することで、コマンドを記録でき、作業が効率化できる
●ChatGPTにより精度高い回答をしてもらうには、「あなたは□□です」と前提を加えると良い


 続いて、CS HACK代表の藤本大輔氏が登壇。大規模言語モデル(LLM:Large Language Model)やGPTについて解説。OpenAiが提供するベストプラクティス「Best practices for prompt engineering with OpenAI API」や「Prompt Engineering Guide」を紹介した。そのうえで、ChatGPTを使ったカスタマーサポート/カスタマーサクセス向けの面接練習サービスの全貌を説明。面接官である40歳、レオのデモ面接を実演した(画像)。


 次いで、住まいのサブスクサービスを提供するADDressのカスタマーサクセス責任者熊澤広泰氏が登壇。
●NPS改善施策をChatGPTでヒアリングした結果、CTRが1.5倍に改善
●ChatGPTに課題を相談した結果、提案を受けた米国のアプリケーション開発用ノーコードツール「Glide」を採用
●ChatGPTで複雑なGASを作成し、非エンジニアだけで複数サービスのデータ連携を実現
などの活用事例を紹介。
 また、活用するうえで大事だと思うことについても
●前提条件を具体的に、多く伝える
●一度にすべてを伝えるのではなく、人と対話するように一つひとつ伝える
など解説した。

 続いてリンクアンドモチベーション BizOps責任者の杉山晴香氏とデータエンジニアの小泉亮氏が登壇。CSの支援をする「ヘルススコアAIアドバイザー」を紹介した。

 同イベントは、100名以上が聴講、盛況に終わった。


 

2024年01月31日 18時11分 公開

2023年04月12日 12時00分 更新

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