一方、一度市場に提供した商品や重要な顧客接点(MOT:Moment of Truth)ごとのサービス価値がどの程度、市場に受け入れられているのか、購入・利用ユーザーの事前期待に何がどの程度上回っているのか・劣っているのか、離反したユーザーの原因が何だったのか、競合他社と比較してどこがどれだけ劣っていたのか――などをCSの法則(顧客満足の度合いは事前期待との比較衡量で決まる)を拠り所として、企業が「意図」を持って継続的に計測し管理していくことを、「CS施策(マネジメント)領域」(図1のL字型の実線太枠)ということができる。
そのためには、ユーザー/競合の調査や商品/チャネル別の満足度調査を実施したり、コンタクトセンターやその他の接点経由で収集される膨大な顧客の声(VOC: Voice of Customer )を収集・分析し、それらを社内の経営や業務課題とぶつけ、経営改善や事業戦略に活用・還元していくダイナミズムなPDCAを継続的に回していくことが欠かせない。