アドバンスト・メディア(東京都豊島区、鈴木清幸代表取締役会長兼社長)は、法人向け携帯電話の通話内容をAIで認識・分析し、後続業務を自動化するソリューション『AmiVoice Mobile Genie』を11月2日から提供開始する。

同ソリューションは、携帯電話の通話を録音し、AI音声認識技術『AmiVoice』でテキスト化。生成AIが会話内容を分析し、商談内容の要約やCRM/SFAへの情報登録、スケジュール登録、メールの下書き作成など、通話内容に応じた後続業務を自動実行する。執行役員 事業本部 CTI事業部 部長の今宮元輝氏は、「携帯電話の利用者は、いつも通り携帯電話で通話を行うだけです。AIが通話内容を自動で判断します」と説明する。
NTTドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルの通話録音サービスに対応し、既存の電話番号やキャリアを変更せずに導入可能。ただし、楽天モバイルでは一部利用できない機能がある。通話録音にはギークフィードの『YouWire』を活用し、録音データの取得後、音声認識から生成AIによる分析までAWSの国内リージョンで処理する。
発表会では、「営業担当者による商談」「金融商品の勧誘」「配送遅延に関するクレーム対応」という3種類の通話を使ったデモンストレーションを実施した。今宮氏は、「CRM、スケジューラー、メール、カスタマーハラスメント判定などにとどまらず、独自システムなど必要なシステムに柔軟に連携可能です」と強調。企業ごとの業務に即したAI活用を支援する方針を示した。
料金は、1回線あたり月額6000円から。別途、通信キャリアの通話録音サービス利用料や、システム連携などに伴う初期費用が発生する。最低契約数は100回線、契約期間は6カ月だが、小規模利用についても個別相談に応じる。
同社はこれまで、コンタクトセンター向け音声認識ソリューション『AmiVoice Communication Suite』や、店舗・窓口などの対面会話をテキスト化する『AmiVoice SF-CMS』を展開してきた。今回のAmiVoice Mobile GenieもAmiVoice Communication Suiteの基盤を活用しており、コンタクトセンター、対面、携帯電話という異なる顧客接点の会話データを共通基盤で一元管理できる構成となる。今後は、各チャネルの会話データを統合的に蓄積・分析するコミュニケーション基盤として、ソリューションの展開を進める方針だ。
2026年10月29日 11時00分 公開
2026年10月29日 11時00分 更新