テイクアンドギヴ・ニーズ(東京都品川区、岩瀬賢治代表取締役社長)は、ブライダルフェア予約者への事前案内に、LOOV(東京都渋谷区、内田雅人代表取締役CEO)のプレゼン自動化AI『TALKsmith』を採用した。動画を視聴した顧客と視聴していない顧客の間で、契約率に3%超の差が出ている。

同社は東証プライム上場で、全国で年間1万件以上の挙式を手がける。会場見学から挙式当日まで1人のプランナーが伴走する「一顧客一担当」を重視している。一方で、来館前の説明は担当者によって品質が左右されやすく、商談が長引くことも課題となっていた。
そこで着目したのが、熟練者の接客をVideo Agentとして再現できる『TALKsmith』だ。説明業務を自動化するサービスで、相手の関心に応じた情報を24時間365日提供する。同社は実際のハイパフォーマーが話す動画を使い、ベテランの電話対応品質を組織全体で平準化できる点を評価した。
シナリオは「会社説明」「ヒアリング」「費用等の不安解消」の3フェーズで構成する。顧客は知りたい内容を選びながら視聴を進める仕組みで、一方的な情報提供にとどまらない。視聴データや事前アンケートの回答は、RPAを介して基幹システムへ即時に反映される。PoCの段階からこの連携を組み込んでおり、プランナーに新たな作業負担は生じない。蓄積したデータは、顧客理解やプランナーのアサイン、来館前の作戦会議に生かしている。
視聴者は全接客数の約3割を占め、契約率の差は事業全体で年間数百件の成約増に相当するという。視聴を始めた顧客の90%近くが最後まで見終えており、事前の不安解消や信頼形成にもつながっている。来館前の作戦会議では、顧客の関心事項や不安をデータで把握し、担当プランナーの選定や当日の提案内容に反映できるようになった。定型的な説明を動画に委ねることで、プランナーは来館当日から顧客との踏み込んだ対話に時間を充てられる体制が整った。
2026年10月22日 15時16分 公開
2026年10月22日 15時16分 更新