和光堂、乳幼児食品の受注入力システムに音声認識技術「AmiVoice」を導入

 粉ミルクやベビーフードなどを販売する和光堂(東京都千代田区、岩上 伸社長)は、アドバンスト・メディア(東京都豊島区、鈴木清幸会長兼社長)の音声認識技術「AmiVoice」を採用し、FAXなどの受注伝票をキーボードで転記入力する代わりに音声で受注入力できるシステムを構築したことを明らかにした。

 和光堂では、取引先との受発注処理をEDI(Electronic Data Interchange)で効率化を推進する一方、一部の取引先からはFAXによる注文書での受注入力処理も残っていた。これらの入力処理は、オペレータの商品知識などの習熟が求められ、かつ業務負荷が高いことや入力ミス撲滅など、業務品質の向上が課題となっていた。そのような環境のなか、アドバンスト・メディアの音声認識技術「AmiVoice」を活用し、取引先からの注文書を声で読み上げることにより、基幹業務システムに登録するデータを自動的に作成する「音声受注入力システム」を構築した。同システムは、数多くある商品名称や取引先固有の商品呼称(略称など)を音声認識辞書登録できるなど、商品知識がなくても受注入力することができ、作業時間の短縮や業務負荷の軽減など、業務効率の向上に資するソリューションとなっている。特徴は以下のとおり。

◆音声を利用した入力・選択機能
 同システムにおける受注データ処理は、FAXなどの注文書に記載されている取引先名や商品名(略称などを含む)、数量などを読み上げるだけで自社商品データが抽出・置換され、受注伝票が作成されるように設計されている。従来は、FAXなどの注文書に記載されている商品名を自社コード表で検索・転記を行ったうえでシステムへ入力していたが、商品名を見たまま読み上げるだけで処理することができるため、自社コード表を使っての煩雑な作業が不要になり、熟練作業者でなくても利用しやすい設計となっている。また、入力のオペレーションがなくなることにより、入力ミスの削減にも寄与する

◆取引先にあわせた連携機能
 受注センターでは、取引先によって異なる発注単位への対応など個別に複雑な管理・運用を行っているが、同システムではこの個別の対応を取引先単位に設定することが可能。異なる数量単位での数値入力においては、自動計算による数量換算機能も搭載しているため、バラ注文からケース注文への変換なども自動で行うことができる

◆取引先別マスタ管理機能
 同システムのマスタ管理において、出荷先・受注先の関係を紐付けて登録することにより、出荷時における注意事項なども登録・管理することがでる。また取引先別に商品項目を登録・管理できるだけでなく、1つの商品に対する複数の呼び名(略称などを含む)を設定・編集する機能も実装している

2024年01月31日 18時11分 公開

2013年02月25日 08時49分 更新

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