日本IBM、ADKマーケティング・ソリューションズと共同事業を開始

 日本IBMは、ADKマーケティング・ソリューションズ(以下、ADK MS)と協働し、企業のカスタマーエクスペリエンス向上および変革を目的としたコンサルティング・サービスを開始した。両社は専門チームを設け「ALPHA BOX(アルファボックス)」として活動、(1)カスタマーセントリック事業戦略策定、(2)エクスペリエンス変革ソリューションデザイン、(3)データドリブン・エクスペリエンスマネジメントの3つの領域を中心にサービスを提供する。

 業務提携の目的は、日本IBMのデジタルエージェンシーとコンサルティングの一体組織「IBM iX」の日本国内におけるサービス提供能力と、「コンシューマー・アクテベーション・カンパニー」を標榜するADK MSのデータとデジタル指向型ビジネスへの変革促進の強化にある。
 IBMが持つ先進テクノロジーの専門知識、デザイン思考やデータ・サイエンスを起点とするコンサルティング能力と、ADK MSが持つ消費者洞察力、コミュニケーション・コンテンツ企画・実行力を融合させることにより、戦略策定から実行管理までのサービスを一貫して提供する体制を整える。各領域の概要が次の通り。

(1)カスタマーセントリック事業戦略策定
 カスタマーエクスペリエンスを中心に据えた製品・サービス、カスタマージャーニーとビジネスモデルを構想し、企業と顧客の関わり方を再定義する。また、戦略を実行するためのカスタマー理解、人材・組織、オペレーション、データ、ブランドの各成熟度を診断、変革に向けた施策を立案する。
(2)エクスペリエンス変革ソリューションデザイン
 カスタマーエクスペリエンス起点で構想した戦略を具現化するため、先進テクノロジーを活用したアプリケーションやインフラストラクチャー、そして生活者インサイトに基づいたコミュニケーションを設計する。また、戦略実行による効果を検証するためのKPI体系、データ収集と分析のフレームワークを整備する。
(3)データドリブン・エクスペリエンスマネジメント
 リアルとデジタルの接点横断で、顧客データを収集・分析し、施策のROIを最大化する。RPA/AIのテクノロジーを活用することで実行管理にかける人手を最小化し、カスタマーエクスペリエンスの最適化に向けた運用を高速かつ継続的に支援する。

2024年01月31日 18時11分 公開

2019年03月07日 16時22分 更新

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