SAPジャパン、CRMソリューションを刷新

SAPジャパン(東京都千代田区、福田 譲社長)は、次世代CRMを実現するクラウドソリューションスイート「SAP C/4HANA」の提供を7月25日から開始した。

SAP C/4HANAは、“人間+AI(人工知能)+優れたプロセス”によって実現する「インテリジェント・エンタープライズ」をコンセプトとしたパッケージ製品。

具体的には、ワン・トゥ・ワンマーケティングを実現する「SAP Marketing Cloud」、Eコマースの顧客体験を高める「SAP Commerce Cloud」、営業活動を管理する「SAP Sales Cloud」、カスタマーサポート支援「SAP Service Cloud」の4つのクラウドサービスと、各製品のデータを統合管理する「SAP Customer Data Cloud」によって構成される。


C/4HANA
「SAP C/4HANA」のサービスイメージ


これらの機能を1つのインターフェースで利用可能。クラウドプラットフォーム上での機械学習やIoT(Internet of Things)といった最新技術を利用できるデジタルイノベーションシステム「SAP Leonard」、ERPソリューション「SAP S/4HANA」との連携により、配送や在庫管理といったバックエンドも含めた顧客体験の最適化を図る。

在庫管理システムと連携したチャットボットによる自動応答の実現も容易だ。例えばBtoBの製造業で、部品Aを100個発注があった場合、システムを確認して「現在の在庫にある80個はあす発送。残り20個は次回生産日の△日に発送」といった回答を導き出せる。

販売計画については、「製造業、小売卸業、サービス業(通信、公益、保険など)を中心に提案していきたい」(SAP Customer Experienceソリューション事業本部事業本部長の高山勇喜氏)。とくに、対面、非対面を問わず顧客接点を3つ以上持っていて、かつECサイトや代理店ポータルなどデジタルチャネルの売上比率が10%以上を占めたり、海外売上比率の20~30%以上など、顧客体験プロセスが複雑になりがちな企業で効果を発揮するという。

なお、SAP Customer Data Cloud上で、他社のサービスも統合可能なため、既存資産を活かしたサービスを設計することもできる。


 

2024年01月31日 18時11分 公開

2018年07月26日 10時00分 更新

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