セールスフォース・ドットコム、“ERM”を訴求

セールスフォース・ドットコム(東京都千代田区、小出伸一社長)は、従業員エンゲージメントをテーマにセミナーを実施した。
 
組織人事コンサルティング事業を展開するリンクアンドモチベーション(東京都中央区、坂下英樹社長)執行役員の麻野耕司氏によるゲスト講演を実施。慶応義塾大学ビジネス・スクール岩元研究室との共同研究の成果を発表した。


調査結果
 リンクアンドモチベーションと慶応義塾大学ビジネス・スクール岩元研究室による共同研究の結果

麻野氏は、「企業の成長を表す売上・純利益率と従業員エンゲージメント(Employee Engagement)には相関性が認められる」と強調。従業員エンゲージメントに影響する要因と、今後企業に求められるマネジメントのあり方を解説した。
 

従業員エンゲージメント要因
従業員エンゲージメントに影響する4つの要因


具体的には、「Philosophy」「Profession」「People」「Privilege」の4つを、従業員エンゲージメントを左右する要因として挙げた(画像参照)。「終身雇用制度が瓦解しつつあるなか、企業が従業員個人をルールで縛ることが難しくなっています。待遇がよかったとしても、やりがいや精神的な豊かさが得られなければ従業員は離れていきます」(麻野氏)。企業が雇用を維持するには、カスタマージャーニー同様に“従業員ジャーニー”を描き、「採用」「育成」「(組織)風土」「制度」における課題の洗い出しおよび改善を図るPDCAサイクルを回し続けることが不可欠という。

 
セールスフォース・ドットコムは、従業員エンゲージメント向上を支える基盤として、自社サービスを紹介。同社は、2015年にブランディングの一環で「Salesforce for HR」を打ち出しており、カスタマーサービスプラットフォーム「Salesforce Service Cloud」をはじめとするクラウド基盤上で、従業員エンゲージメントを高める諸機能をワンストップ提供できる優位性を訴求している。



SFDCのERM
セールスフォース・ドットコムは、Salesforce製品群をCRMおよびERMの実現基盤として訴求したる


プロダクトマーケティング シニアマネージャーの伊藤哲志氏は、「近年、AI活用による自動化、コラボレーションプラットフォームの強化によって生産性向上を支援し、最適な働き方を実現する基盤 “ERM(Employee Relationship Management)システム”として進化しました」と、述べる。その一例として、パソナ、陣屋の導入事例を紹介した。
 

2024年01月31日 18時11分 公開

2018年03月21日 22時01分 更新

その他の新着記事