もしもしホットライン、大連オフショア拠点を拡張

 もしもしホットライン(東京都渋谷区、竹野秀昭社長)は、中国・大連でのBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)業務の受託能力を大幅に拡大する。これにより、もしもしホットライングループでは、大連のほか、日本国内、東南アジア(タイ、ベトナム)の拠点を活用し、業務内容に応じた最適なロケーションでサービスを展開していく。
 近年、企業はコア業務への集中を図るため、アウトソーシングを積極的に活用しているが、バックオフィス業務に関してはコストメリットを求めて、日本国外で業務を行うオフショアリングを選択する企業も少なくない。とくに大連は、日本語対応能力を持った人材が多く、コストと人材確保の面でメリットを享受できる一大拠点となっている。
 もしもしホットラインでは、2012年4月に大連のBPO運営会社の事業を譲り受け、盟世熱線信息技術(大連)有限公司(下村芳弘董事長、以下もしもし大連)として、同年5月から日本国内企業向けにバックオフィス業務のオフショアサービスを本格的に開始した。今後、大連でのオフショア需要のさらなる拡大が見込まれることから、受託能力の拡大を図るもの。定型化された単純な入力業務に留まらず、見積書やWebコンテンツ作成、各種申込書のデータベース化、経理業務、メール対応など複雑な業務においても、日本国内同様の高品質なサービス提供を行えることが特徴という。
 同グループでは、近年、海外事業の強化を図っており、2009年1月よりタイ、2010年3月よりベトナムにおいて、三井物産及び現地資本らとの合弁会社を通じて、現地向けコールセンター業務に加え、各種オフショアBPO業務(画像処理、CAD、データ入力など)やソフトウエア開発、市場調査業務などのサービスを提供している。今後、日本、中国、東南アジアの3極をネットワーク化し、受託業務の内容に応じた最適なロケーションでのサービス提供を図る方針だ。

2024年01月31日 18時11分 公開

2013年01月23日 12時23分 更新

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