OKI、AI対話エンジン「Ladadie」の提供を開始

OKIは、AI対話エンジン「Ladadie(ラダディ)」の提供を開始する。出荷開始は10月1日。

ラダディは、同社の30年にわたる機械翻訳や対話システムなどの自然言語処理技術の研究に基づいて開発された。リクルートと共同開発した対話エンジン「ラダサーチ」をコアに据えている。LINEやFacebookなどのテキストチャットによる対話や、音声認識エンジンとの連携による音声対話にも対応する。


システム構成
「Ladadie」のシステム構成イメージ


最大の特徴は、性質の異なる対話が可能なこと。具体的には、ユーザーの発話に対して、深掘りや言い換え、要約・情報提供を段階的に繰り返しながら、顕在化していないニーズや原因などを明らかにする話法と、キーワードの掘り下げを行う話法など、状況に応じて選択できる。前者は相談やヒアリング、後者はFAQの効率的な検索に有効という。また、企業の基幹システムやインターネットサービスなどの外部システムから、リアルタイムに情報を取得、対話への引用も可能だ。

価格は、バーチャルオペレータ10人を配置するアプリケーションシステムの場合、パッケージ費1100万円(同時対話ライセンス10人分を含む、別途SI費)。

同社は、5年間で30億円の売上を目指す。今後は、労働集約型の業務を中心に、さまざまな顧客接点への拡販を図る方針。コンタクトセンター向けには、同社のコンタクトセンターシステム「CTstage」との連携を訴求する。一次対応をラダディが受け持ち、複雑な対話はオペレータに引き継ぐ“ハイブリッド対応”も実現できる。

2024年01月31日 18時11分 公開

2017年07月28日 12時41分 更新

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