キューアンドエー、翻訳センターと新会社「ランゲージワン」を設立

 キューアンドエー(東京都渋谷区、金川裕一社長)と翻訳センター(大阪市、東 郁男社長)は、多言語対応コンタクトセンターサービスを提供する新会社「ランゲージワン」を、2015年4月1日に設立することで合意した。これに伴い、キューアンドエーは、同社子会社であるディー・キュービック(東京都渋谷区、牛島祐之社長)で運営している多言語対応コンタクトセンターサービスにおける事業全部をランゲージワンに移管し、センター運営ならびにサービスのさらなる強化を図る。

 2020年の東京オリンピック開催などを控え、今後、外国人観光客や在日外国人は増加傾向にあり、多言語対応コンタクトセンターのサービスニーズの拡大が見込まれる。そうした市場環境を見据え、2014年8月にディー・キュービックと翻訳センターは戦略的業務提携を行い、サービスの拡充と事業体制強化に向けて協議を進めてきた。

 現在、キューアンドエーとそのグループ会社は、ICTデジタル製品関連(パソコン、情報家電など)のユーザーサポートサービス、通信販売・鉄道・流通などさまざまな企業のコンタクトセンターサービスを運営している。また、多言語対応コンタクトセンターサービスとして、7カ国語(英語、中国語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語、タイ語、ロシア語)に対応しており、24時間365日の運営体制で、官公庁自治体、公共交通機関、消防防災、ホテル、通信キャリアなど幅広い分野に導入されている。一方、翻訳センターは、特許、医薬、工業、金融・法務分野での翻訳事業を主軸に、通訳、派遣、コンベンション、通訳者・翻訳者育成事業など、言語に関する多様なサービスを展開している。グループ連結で約6200名の翻訳登録者を確保し、翻訳事業での対応可能言語は約70言語と、国内最大規模で事業を展開している。

 今回、この両社の強みを活かし、多言語コンタクトセンターサービスにおける事業をさらに拡大・強化していくため、新会社を設立した。キューアンドエーは、人材・設備などのコンタクトセンターサービス基盤とサービス運用を提供。翻訳センターは、翻訳・通訳事業で構築したネットワークを活用した観光や医薬分野の営業開拓と、翻訳センターグループの通訳者養成機関であるアイ・エス・エス・インスティテュートを通じた人材供給を行う。

 今後、ランゲージワンは、市場のサービスニーズ拡大に対応し、国内最多の対応言語数と最大規模のサービス運用体制を持つ、多言語コンタクトセンターサービスのナンバーワン企業を目指す。

◆新会社の概要
(1)商号     ランゲージワン株式会社
(2)本店所在地  東京都渋谷区(予定)
(3)代表者    小山 琢氏
(4)設立日    2015年4月1日
(5)主な事業内容 多言語対応のコンタクトセンター運営と営業開拓
(6)資本金    5000万円
(7)株主構成   キューアンドエー株式会社 51%
         株式会社翻訳センター 49%
(8)事業年度の末日:3月31日

2024年01月31日 18時11分 公開

2015年03月03日 10時00分 更新

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