イナゴ、クラウド型自然対話システム「netpeople」をNTT西日本の検索サービスに技術提供

 ヒューマン・コンピューター・インタラクション(HCI)の技術開発・販売を行うイナゴ(東京都港区、ロン・ディカールアントニオ代表)は、ユーザーと音声会話をしながら欲しい情報を絞り込むことができる、独自開発の自然対話型エージェントシステム「netpeople」を、NTT西日本が提供する、テレビを活用した音声対話型コンシェルジュアプリ「スマートナビットさん」に技術提供した。NTT西日本は、自社のセットトップボックス「光BOX+」に音声による検索機能を追加し、テレビに登場するキャラクター「スマートナビットさん」と対話しながらWeb検索ができる機能を3月4日より提供する。

 イナゴは、音声対話アプリケーションサービスの分野において、10年以上にわたる経験とノウハウを持ち、単なる音声検索型のコンシェルジュサービスや検索サービスにはない、次世代を見据えたユーザーオリエンテッドなスマートデジタルアシスタント技術「netpeople」を提供している。独自のゴール共有型会話機能(Goal-Oriented Conversation)、文脈把握技術、自然言語理解技術などにより、ユーザーとの対話を通して、ユーザーのやりたいことの意図を汲み取り、積極的に質問をしながらユーザーが欲しい情報を絞り込んでいくアシストを行う。該当する情報が見つからない場合は、条件範囲を広げるようユーザーを促す。また話題が変わっても、必要な情報を判断して、その情報を引き継ぎながら、柔軟にアシストすることが可能。スマートフォン、カーナビをはじめとする情報端末から、テレビなどの家電にも対応し、ユーザーとの生きたコミュニケーションの活性化を支援する。

 また、一般向けサービスとして、アンドロイド端末用パーソナルアシスタントアプリケーション「mia powered by netpeople(mia)」(ミア パワードバイ ネットピープル)を提供。miaは、レストラン検索、地域情報検索、天気情報や乗り換え案内、スケジュール登録、メール作成、音楽再生などを、音声で対話しながらサポートしてくれるかわいいアシスタント。miaとの対話は、音声入力でもテキスト入力でもどちらの方法でも話すことができ、スマートフォンの画面上で詳細情報が見られるモバイルモードに加え、運転中でもmiaを使うことができるドライブモードを搭載しており、利用状況に合わせて、モードを自由に切り替えて使うことができる。

 同社は、今後もコンテンツをさらに増やし、機能を充実していくとともに、独自の機能を活かした広告ビジネスモデルの開発、海外市場への展開を推進していく構えだ。

2024年01月31日 18時11分 公開

2014年03月05日 06時01分 更新

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