アイティフォー、統合コンタクトセンター・ソリューション「Aspect Unified IP Ver7.1」発売開始

 アイティフォーは、コンタクトセンターに必要な機能をすべて搭載した統合コンタクトセンター・ソリューションの最新版「Aspect Unified IP Ver7.1」(※米国アスペクト・ソフトウェア社製)を2月28日より販売開始した。ACD、IVR、プレディクティブダイヤラーなどの諸機能に加え、複数のコンタクトセンターを管理する「複数サイト統合管理ツール」や重要顧客からの着信へ迅速に対応する「アドバンスド・スキルベースド・ルーティング」などが特徴。従来のオンプレミス版に加え、クラウド版も提供する。価格は100席のコンタクトセンターの場合、税込みで5000万円から(クラウド版は見積もりベース)。旧製品に比べて導入費を20~30%コストダウンした。金融機関や機器メーカーなど、全国に複数のコンタクトセンターを持つ企業をターゲットとし、今後1年間で20セットの販売を目指す。

◆複数サイト統合管理ツール
 BCPの観点から、コンタクトセンターは従来の集約化から複数拠点分散化へと流れが進んいる。ここで課題となるのが複数コンタクトセンターの管理。同ソリューションを活用することで、全国に点在する複数コンタクトセンターを1つのコンタクトセンターとして一元管理することが可能となる。管理項目は、(1)着信が新規客か既存客か、問い合わせか届け出変更かなど、さまざまな対応状況を管理する「サービス(ジョブ)管理」、(2)顧客情報を管理する「ユーザー管理」、(3)音声録音管理、(4)オペレータを管理する「Aspect Workforce Management」、(5)顧客応対品質を管理する「Aspect Quality Management」――など。これらはリアルタイム表示が可能となっている。

◆アドバンスド・スキルベースド・ルーティング
 着信時に顧客データベースを参照し、優先的に電話応対すべき「優先」と通常対応の「一般」へルーティングする機能。「優先」はオペレータのスキルとマッチングさせつつ段階的かつ動的にルーティングを行うことが可能。例えば、優先順位一番で最適なオペレータへキューイング、電話がつながらないまま1分が経過したらスキルの低いオペレータへキューイング、さらに3分経過したらまったく別担当のオペレータへとりあえずつなぐなど。待ち時間の最小化は、優良顧客や緊急対応を要する顧客に対して、顧客経験価値(カスタマーエクスペリエンス)の向上に効果的だ。

◆各種連携機能
 他システムとのさまざまな連携を実現する。例えば、Microsoft Lync(オフィス・コミュニケーション・システム)を利用中の企業は、それをPBXの代わりに利用することでコスト削減が可能。Microsoft Office 365(メール機能などのクラウドサービス)と連携することにより、代表メールアドレスへの問い合わせを適切な担当者へ転送したり、その進捗管理を行ったりすることが可能となる。

2024年01月31日 18時11分 公開

2013年03月04日 14時25分 更新

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