日本能率協会総合研究所、音声認識システム市場規模を予測

日本能率協会総合研究所のMDB Digital Searchは、企業向けの人間の発話音声などをテキスト化する音声認識システム市場規模調査を実施。2023年度には約1010億円にのぼると予測した。


従来、音声認識の普及の障壁となっていた要因は、認識精度を向上するために、大量の語彙をパターンマッチングするために必要な処理量に対応するIT機器の高いスペックが必要だった点だ。しかし2010年に深層ニュートラルネットワーク技術の実用化が進み、音声認識技術にも採用されたことで音声認識率が大幅に向上、活用が本格化してつつある。

導入が先行しているのがコールセンター業界で、さらにそのニーズが高まっている。オペレータが受けた通話内容を入力するサポートや、通話内容のテキスト化と要約作成、そのデータを基にしたFAQの作成といったソリューションが展開されている。音声認識技術を含むAI技術の研究開発と製品・サービス化を進める参入企業も増加しつつあり、今後の成長が期待できる分野と言えそうだ。

 

2024年01月31日 18時11分 公開

2019年07月05日 15時48分 更新

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