ノークリサーチ、中堅中小市場向けCRM市場調査を実施

 ノークリサーチ(東京都足立区、伊嶋謙ニ社長)は、2014年の国内中堅・中小市場におけるCRMの利用実態およびユーザー評価に関する調査を実施した。

 対象は日本全国/全業種の500億円未満の中堅・中小企業。回答対象の職責は、「情報システムの導入や運用/管理の作業を担当している」、あるいは「情報システムに関する製品/サービスの選定または決裁の権限を有している」で、7月~8月にかけて実施、1300社の回答を得た。

 上位4製品は「SMILEシリーズ」「SAP CRM」「Microsoft Dynamics CRM」「Salesforce CRM/Sales Cloud/Service Cloud」で、その差はごくわずかだ。中堅中小企業でのCRMは導入率がまだ低いため、全体のサンプル件数がやや少ない。

 導入率を業種別に集計したところ、建設業、卸売業、流通業(運輸業)における導入率が他の業種と比べて低い。「CRM製品/サービスが備えるべき機能や特徴」については、「導入後の保守/サポート費用が安価である」、「バージョンアップ時の費用負担が安価である」、「導入時の初期費用が安価である」といった費用面に関する項目が回答多数を占めたが(画像)、これはCRMに限ったことではない。それ以外では、独自のアプリケーションを自社で作成できる」が比較的多く挙げられている。CRMは購買状況を収集/分析する際は販売・仕入・在庫管理との連携、見込み案件のアポイントを調整する際にはグループウエアとの連携など、他の業務システムとの連携が求められる場面も多い。しかし、中堅・中小企業向けの業務システムは連携のためのインタフェースを十分に備えていない場合もある。そのため、独自のアプリケーションを作成する必要が生じることも少なくないと考えられる。

2024年01月31日 18時11分 公開

2014年10月09日 14時05分 更新

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