セールスフォース・ジャパンは2026年8月、日本市場において「MuleSoft Agent Fabric」の新機能群および「MuleSoft Omni Gateway」の提供を開始した。同ソリューションは、企業がエージェンティックAIをパイロット段階から本番環境へ安全かつ効率的に移行することを支援するもの。
企業のAI活用は実験段階から実運用へと急速に進んでいる。しかし、その過程で「AIエージェントの乱立」と「AIコストの増大」という2つの構造的な課題が浮き彫りとなっている。同社のレポート(2026年版 接続性ベンチマークレポート)によると、日本のITリーダーの76%が「AIエージェントの導入によって価値よりも複雑さが増すのではないか」と懸念している。さらに、AIのトークン消費量は今後4年間で24倍に急増すると見込まれており、実際のビジネス価値に見合わないコストの肥大化も深刻な課題となりつつある。
今回、リリースしたソリューション、MuleSoft Agent Fabricは、複数のプラットフォームに散在するAIエージェント、MCPサーバー、APIを一元的に可視化・カタログ化し、コントロールプレーンとして機能する。「発見」「オーケストレーション」「ガバナンス」「監視」の4層で構成されており、企業全体のAI資産をリアルタイムに把握し、インテリジェントなルーティングや単一ポイントでの統制を可能にする。

一方、MuleSoft Omni Gatewayは、既存のゲートウエイやプラットフォーム全体にわたってAIやAPIのトラフィックとトークン消費を一貫したポリシーで管理する。トークン消費状況をリアルタイムで追跡し、利用制限や安全対策を同一のポリシー層で適用することで、コストの可視化とガバナンスの両立を実現する仕組みだ。
同社は、これらソリューションの主要機能を提供開始。2026年第3四半期から2027年第3四半期にかけて、順次追加機能の展開を予定している。同ソリューションを活用することで、AIエージェントを一元的に管理し、コストを最適化しながら、安全に本番環境でのスケールアップを実現できる。
2026年08月17日 16時20分 公開
2026年08月17日 16時20分 更新
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