2017年7月号 <企業アプリ最前線>

企業アプリ

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すまっぽん!の見本画面(上)。電話、Facebook、LINEなどにもすぐにアクセスできる。福岡の酒造メーカー、比翼鶴酒造(中)と博多祇園山笠振興会(下)のすまっぽんページ。振興会はインバウンド客向けに多言語化している

イーハイブ

すまっぽん!

アプリアイコン

ホームページ、FacebookやTwitter、ブログ、電話などの顧客接点をアプリ風にアイコン化し、顧客にQRコードを使って配布できるサービス。月額使用料300円で何人にでも配布できる。

 今回、紹介するのはアプリではなく、「アプリ感覚で使えるWebサービス」だ。

 スマホを顧客接点として活用するためにアプリを開発するには大きな投資が必要だ。福岡に本拠を持つWeb開発会社、イーハイブの取締役統括責任者、平井良明氏は、「アプリは作ったら終わりではない。ダウンロードしてもらうための販促、継続利用してもらうためのクーポンなどの仕掛け、そしてスマホのOSと足並みを揃えたバージョンアップや保守など、リリースした後が勝負となる。中堅中小企業にとって極めてハードルが高い」と指摘する。

 しかし、今や規模や業種業態を問わず、ホームページを持っていない企業はほぼ存在しない。それをアプリとして活用できれば、これらの課題のほとんどは解消できるのではないか──という発想で同社が開発、提供しているのが「すまっぽん!」という“アプリ風ホームページ作成サービス”だ。

 すまっぽん!は、ホームページ上のコンテンツをスマホアプリ風にまとめて表示。スマホのホーム画面に配置することでアプリとほぼ同様の使い方が可能だ。ツール提供側はQRコードで顧客に配布できる点もアプリの配布方法に近い。むしろストアを経由しないだけ手軽に利用できる。

 配置アイコンの数は限られるが、デザインは多数のテンプレートから選ぶことも、自らカスタマイズしたものを活用することも可能。管理画面から簡単に変更できる。

 すでに事例も数多い。自治体やメーカー、小売店、保険の営業マンからアイドルグループまで多彩だ(画面)。利用価格は月額300円(サービス利用から1カ月は無料)。何人に配布しても同じ値段で、配布された側は当然、無料だ。

 平井氏は、「名刺を配る感覚でQRコードを読み込んでもらい、ホーム画面に配置できる。もしホームページのコンテンツがプアでも、ブログ、FacebookやTwitterのアカウント、電話番号もアイコンで配置できるので、“顧客接点をまとめる”利便性を実感して欲しい」と説明する。

2024年01月31日 18時11分 公開

2017年06月20日 00時00分 更新

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