本誌記事 ソリューション UPDATA「MagicSuccess」

UPDATA「MagicSuccess」

簡単操作でデータ統合・可視化を図る
サクセス業務の「仕組み化」を支援

カスタマーサクセスを実現するには適切なデータを集め、顧客の状態を把握し分析することが欠かせない。だが、限られた予算と人員から手が回らない企業も少なくない。UPDATAは「MagicSuccess」をリリース。必要な機能を絞り込んだうえで、UIを簡潔にし、かつ経験豊富なコンサルタントの支援もパッケージ化した。カスタマーサクセス実践のために“本当に使える”ソリューションを目指す。

 データの整理・統合なくしてカスタマーサクセスは実現できない。だが、DBやツール内に蓄積されたデータから必要なものを抽出したり、“サクセス業務に使えるデータ形式”に加工するのは容易ではない。なかにはCSM(カスタマーサクセスマネージャー、カスタマーサクセスの現場担当者)が、SQLやスプレッドシートなどで管理している企業も少なくない。これでは属人化は避けられず、継承性にも乏しい。

 UPDATA(東京都渋谷区、岡村雅信代表取締役CEO)は、2024年2月にCSオペレーションクラウド「MagicSuccess」をリリースした。

図 MagicSuccessの全体像
図 MagicSuccessの全体像

 主な特徴は、(1)容易なデータ連携、(2)CTA(Call to Action)・ヘルススコア設定による顧客状態の可視化・アクションの最適化、(3)業務設計支援コンサルティングの3点。

 (1)はMySQLやSalesforce、HubSpot、Google Sheets、Redshiftなどのソースから、ボタンをクリック選択するだけでデータを取り込むことができ、顧客データの一元管理が容易に可能となる。(2)は取得したデータから顧客フォローの最適なタイミングを計るCTAやヘルススコアを設定できる。これによりタイムリーに顧客の状態を把握でき、最適なタイミングでアプローチできる。結果、ARR(年次経常収益)などのKPI改善が見込まれる。(3)の業務設計支援コンサルティングを行うのは、同社CEOの岡村氏とレクシエス代表取締役社長/CSカレッジ代表の丸田絃心氏だ。カスタマーサクセス業界に長く身を置くコンサルタントが各企業に合わせた最適な設計を支援。新システム導入に人手を割けない企業でもDXを推進できる。

 今後、ハイタッチCSに特化した顧客共有ページや議事録管理、サーベイ、キーマン情報管理など、さらなる機能開発を予定している。

(月刊「コールセンタージャパン」2024年4月号 掲載)

2024年03月20日 00時00分 公開

2024年03月20日 00時00分 更新

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