2018年4月号 <サービスのプロに聞く>

渡辺 宗恵 さん

<コーナー解説>
店舗など、コールセンター以外を含めた接客やサービスのプロにその心構えやノウハウを聞きます。

会話術からリラックス法まで
“茶の湯”で身につくビジネススキル

つながる茶の湯 けいあん
渡辺 宗恵 さん

Profile

茶道裏千家助教授。外資系企業での勤務の傍ら、茶道を学ぶ。茶名(宗恵)を拝受した際、師より“これからは自分のお茶を見つけなさい”との言葉を頂いたのを機に、“カジュアル茶道けいあん”としてワンコイン茶会を企画。“つながる茶の湯 けいあん”に名称変更し、和食や落語など、日本文化とコラボ茶会、出張も請け負うなど、活動の幅を広げている
(http://keian.jwbba.org/)

 時代劇では、戦国武将がライバルの武将を茶室でもてなすシーンがよく映る。このように、古くから「大事な客をもてなす手段」として発展した茶道だが、「気軽にはじめるには、ハードルが高い」と感じる人も多いはずだ。

 国内最大の流派である裏千家の助教授、渡辺宗恵さんは、「多くの方に茶道を楽しんでもらいたい」という思いから、「つながる茶の湯 けいあん」を設立。バリエーションに富んだ茶道教室やお茶会を主催し、独自の“おもてなし”を実践している。

 茶道の最大の魅力について、渡辺さんは「コミュニケーション」と断言する。「伝統を受け継ぎながらも現代のスタイルにも対応できる茶の湯」を目指し、オリジナルのお茶会を主催するなど、“おもてなし”の追求に勤しむ毎日だ。具体的には、「お茶会ホームパーティレッスン」「お茶会deマナーレッスン」「裏千家茶道教室」「出張茶室サービス」などをメニュー化している。

 お茶会の仕切りは、「ファシリテーション能力に通じるところもあります」という渡辺さん。茶室でもてなすには、美味しいお茶だけでなく、全体を見渡したうえでの会話術が必要で、茶の湯を通じて身につけることができるビジネススキルのひとつといえそうだ。