ジェネシスクラウドサービス、AWS大阪リージョン利用開始で記念セミナーを開催

ジェネシスクラウドサービス(東京都港区、ポール・伊藤・リッチー代表取締役社長)は、国内2拠点目となるフルサービスの「Genesys Cloud」を、新たにアマゾン ウェブ サービス(AWS)大阪リージョンで利用開始した。これに合わせて12月7日、プライベートセミナーを実施。AWS大阪リージョンの概要や、今後の製品ロードマップなど、日本市場における事業戦略について情報発信が行われた。



セミナーの冒頭では、同社代表取締役社長のポール・伊藤・リッチー氏が、日本におけるジェネシスクラウドの変遷を説明。AWS大阪リージョンの開設については、「フルサービスのGenesys Cloudを国内2カ所で提供するのは、米国を除けば日本だけです。それだけ、日本に対する投資意欲は高いということ」と強調。さらに日本市場を意識したソリューション提供として、音声合成や音声からテキストへの書き起こし、AI、デジタル、エージェントアシストなどの機能に言及し、順次、国内においてリリースの予定があると説明した。



続いてアマゾン ウェブ サービス ジャパン、パートナーソリューションアーキテクトの飯田祐基氏が、AWSグローバルインフラストラクチャーの概要と大阪リージョンの特長について解説。大阪リージョンはメインリージョンとしての利用のほか、東京リージョンと組み合わせたマルチリージョン利用や、東京リージョンのディザスタリカバリーとしての利用も想定されている。これにより、災害時や障害発生時においても、業務継続が国内で完結できるというメリットがある。



次のセッションでは、大阪リージョン開設に合わせてGenesys Cloudのオプションメニューを解説。事業継続(BCP)やディザスタリカバリー(DR)の観点から、BCP組織用ライセンスやDRセットアップサービスなどのメニューを用意している。
さらに製品/ソリューションの最新情報アップデートが報告された。Genesys Cloudは現在、週単位で新機能がリリースされており、年間では350以上の新機能が追加され、投資金額は年間で300億円にも達する。とくに注力しているのが、AI機能のアップデートだ。生成AIを搭載することで、CX、EXの実践に向けた活用用途の幅を広げる方針で、要約、抽出、翻訳、生成のそれぞれの機能について、サービスの実装を進める計画とのこと。オペレーション面の予測や会話の自動化、従業員の成果向上などが期待できる。




セミナーの最後には、ユーザー事例としてオリックス・ビジネスセンター沖縄 IT企画部 IT企画チーム マネージャーの屋良 論氏によるプレゼンテーションが行われた。Genesys Cloudの導入に際しては、システム基盤のリプレースを機に、クラウドへの移行、運用管理の内製化が求められていた背景があり、移行の容易性、機能面、将来性などの観点からオールインワン型サービスとして採用した。



ジェネシスクラウドサービスは、今回のAWS大阪リージョン開設により、国内の事業拡大を推進する意思を明確にしたといえる。

2024年01月31日 18時11分 公開

2023年12月15日 13時05分 更新

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