コラム
第10回
話す直前のたった1分間で、驚くほど滑舌を改善できる「緊急舌トレ」があります。
滑舌が悪くなる最大の原因は、舌の筋肉の硬直と血行不良です。血流を促進させることで、舌の可動域が広がり、発音が驚くほどクリアになるのです。
やり方は次の6ステップ。
ステップ1 舌出しストレッチ(10秒):舌を思い切り下のほうに突き出します。このとき、舌の付け根が引っ張られるのを感じながら、5秒キープ。次に、舌先を上に向けて5秒キープ。ポイントは、少し痛いというところまでしっかり伸ばすこと。舌の付け根からしっかり伸ばすことで、舌全体の可動域が広がります。
ステップ2 舌の左右運動(10秒):口を少し開け、舌を右に思い切り伸ばします。右の口角を舌先で触るイメージで2秒キープ。次に左に伸ばし2秒キープ。これを高速で5往復繰り返します。ただ左右に動かすのではなく、口角の外側まで届かせるつもりで、大きく動かすこと。顔は正面を向いたまま、舌だけを動かします。舌の側面の筋肉を活性化し、「さしすせそ」「たちつてと」などの子音の発音がクリアになります。
ステップ3 舌回し超高速版(10秒):口を閉じ、舌で上下の歯茎の外側(唇と歯茎の間)をなぞるように、大きく円を描きます。右回り5周を5秒で、左回り5周を5秒で。とにかくスピード重視で行います。できるだけ大きな円を描き、奥歯の裏側まで舌が届くように意識します。口が疲れてきますが、それが効いている証拠です。舌のあらゆる方向への動きがスムーズになり、複雑な言葉や長文でも舌が絡まりにくくなります。同時に口周りの筋肉もほぐれ、表情も豊かになります。さらにこれは、法令線防止にもつながります。
ステップ4 舌打ち連打(10秒):「チッチッチッ」と舌打ちを連続で行います。1秒に3回のペースを目標に、10秒間続けます。ポイントは、舌を上あごにしっかり吸着させてから、勢いよく離すこと。音が大きく鳴るほど、舌の筋力が使われています。舌先の繊細なコントロール能力が向上し、「ら行」「た行」「な行」の発音が格段にクリアになります。舌の瞬発力も鍛えられ、早口でもついていけるようになります。
ステップ5 巻き舌トレーニング(10秒):「ラララララ…」と巻き舌で発声します。できない方は、舌先を上あごにつけたり離したりを高速で繰り返し、「ルルルルル…」という音を出すだけでもOKです。舌先だけを震わせるイメージで10秒間行います。最初は難しいかもしれませんが、諦めずに舌先を上あごに軽く当てて、息を吐き出すことを意識してください。舌先の細かい動きをコントロールする能力が飛躍的に向上します。
ステップ6 「んー」ハミング(10秒):口を閉じて、「んー」と低い声から高い声まで音階を上げていきます。このとき、舌を上あごに押し付けるように意識します。5秒かけて上げ、5秒かけて下げます。ポイントは、舌全体で上あごを押すようなイメージ。振動が舌全体に伝わるのを感じてください。声のトーンも安定し、聞き取りやすい発声ができるようになります。
このトレーニングは即効性がありますが、毎日の習慣にすることで、慢性的な滑舌の悪さも改善できます。朝の習慣として、ぜひやってみてください!
