インサイドパス(東京都中央区、佐々木健太代表)は2026年9月、Ichizoku(東京都港区、Jay Revels代表取締役)と共同で、インサイドセールス向けAIエージェントの開発および運用支援サービスを開始した。同サービスは、現場に分散した営業データをAIが収集・分析し、マネージャーが普段利用しているコミュニケーションツールへ自動で届ける仕組み。
現在のインサイドセールスの現場では、PBXやCRM、日報など複数のツールを活用、情報資源が点在している。マネージャーがメンバーの架電した録音データをすべて確認することは現実的ではなく、データ集計やレポート作成にも追われるため、本来、注力すべきメンバー育成や意思決定に十分な時間を割けないという課題があった。同社は、自らが営業マネジメントの現場で直面してきた実体験をもとにこの課題に着目し、サービスの提供に至った。
AIエージェントの主な支援内容は次の通り。
【情報収集・整理】
・架電ログ、CRM、日報、スプレッドシートの収集・要約
【分析・状況把握】
・商談化要因の分析
・顧客の課題や断り理由の抽出
・教育対象者、改善ポイントの特定
・優先して確認すべき通話の抽出
【業務支援】
・日次/週次レポートの作成
・CRM入力
・ネクストアクションの作成
すべてを一度にAI化するのではなく、まずは架電ログ分析など、効果を確認しやすい業務からスタート。実際の利用状況を見ながら、AIエージェントに任せる仕事を段階的に広げていく予定だ。
最大の特徴は、「データを探しにいく従来の仕組みから、AIが必要な情報を自動で届ける仕組み」へと転換した点。AIエージェントは既存ツールの裏側で横断的に働き、商談化の要因や顧客の断り理由などを抽出、優先的に確認すべき通話や改善ポイントをSlackやメールなどへ通知する。同社が業務分析とAI活用設計を担い、Ichizokuが開発とシステム連携を行う。導入後も現場のフィードバックをもとに改善を重ねるFDE(Forward Deployed Engineering)モデルを採用、業務を理解してともに成長する「デジタル社員」としてAIを育成していく方針だ。
サービスの提供開始に合わせて、同社は「AIエージェント活用診断」を無料で提供する。インサイドセールス組織を持つ法人を対象に、現在の業務フローの整理からAI導入ロードマップの作成までをオンラインで支援する。申込期限は2026年9月30日で、先着5社限定で実施される。