
人手不足が慢性化するなか、コールセンターの採用時時給(以下、時給)は全国的に上昇傾向を見せている。今年の調査では、ついに全国平均で1500円台に達した。主要都市の時給も軒並み上昇、関東では最高3000円という募集案件も確認された。背景には、物価上昇による求職者側の給与期待の高まりに加え、インバウンドの回復や非接触業務の需要増に伴う“人材争奪戦”がある。エリア別・チャネル別・雇用形態別に、採用市場の傾向を整理する。
従来、採用市場では強みとされていたコンタクトセンターの採用時時給(以下、時給)は、もはや最低賃金に近く、競争力を失っている。既存人材も含め時給をじりじりと引き上げるセンターは増えているが、現状に追い付かず、“時給を上げても採れない”状態が続いている。
編集部は2025年1月〜3月、全国採用時時給調査を実施(図)。全国1594件の募集案件の平均時給は1511円と、前年の1491円から20円増加した。
コールセンター採用市場は「時給1500円時代」に突入した。時給を軸とした競争から、働きがいや定着支援、AIによるサポート環境など、より包括的な「魅力ある職場づくり」が問われるフェーズに入っている。求職者ニーズと事業戦略の両立をどう図るか、現場レベルでの工夫と改善が今後の採用成功のカギとなる。
