「人々の暮らしを支える一員になれたら」との想いで東京メトロに入社した、堀田さん。現在は、1日平均10万人以上が乗降する都心の駅で、駅務係を務める。
主な業務は、乗車券類の精算や乗り換え案内といった改札業務、ホーム上で安全確認を行うホーム列車監視業務のほか、駅構内の事務所に待機する間も、遺失物や急病人の対応、電話対応、乗車券の販売などに携わる。改札内外のあらゆる場所で、接客を伴う仕事を担い、安全安定輸送を第一に、できる限り寄り添う応対を目指している。
「ルールやマニュアルもありますが、臨機応変さが求められることも多くあります。どうすればお客様の希望に沿えるか、日々考えながら対応しています」(堀田さん)
例えば、ベビーカーや大きな荷物を抱えた乗客から道を聞かれた場合は、最短ルートにこだわらず、エレベーターやエスカレーターがあるバリアフリーの道を案内したうえ、通常よりも長めの時間を想定し目的地までの到着時間を伝える。駅を出て地上の様子も頭に入れ、上り坂などの情報も伝えるようにしている。