タクシー事業を展開するMKグループ(京都府京都市、前川博司代表取締役社長)は2024年10月、利用者の利便性向上と従業員の業務負荷削減を目的に、京都MKのコールセンターに、自動音声AIを活用したコールバックサービスを提供開始した。
同サービスは、タクシーの配車手続きが完了した後、「手配する車両が確定した時」「車両が到着した時」「車両を手配できない時」に、利用者の電話番号に自動音声でコールバックする(上図)。利用者は、音声ガイダンスに従って、「はい」または「いいえ」で応答し、配車状況を把握できる仕組みだ。
従来ドライバーとオペレータが直接行っていた電話連絡を自動化したことで、ドライバーは利用者に配車連絡する際に一旦タクシーを停車して電話をかける必要がなくなったほか、電話がつながりにくいことによって生じる再連絡の手間を削減でき、より確実な電話連絡が期待できる。このほか、これまで利用者が配車キャンセルを希望しても電話がつながりづらいケースがあったが、自動コールバック機能により、スムーズなキャンセル手続きが可能になり、回線の混雑解消が見込まれる。
MKグループは、2024年4月にAIを活用した自動音声でのタクシー配車サービス「いまから1台!自動音声『MKよべるくんプラス』」を導入するなど、コールセンター業務の自動化に取り組んできた。今後は、滋賀MK、名古屋MK、札幌MKの電話対応にも同様のシステムを採用する計画だ。