NTTアイティ、音声認識からチューニングまでをワンストップで提供するパッケージを販売開始

 NTTアイティ(神奈川県横浜市、長谷雅彦社長)は、音声認識から検索、編集、チューニングまでをワンストップで処理する統合環境「SpeechRec Plus」を12月中旬から販売開始する。

 従来、個別に提供していた音声認識ソフト「SpeechRec」、検索・編集ソフト「CallExplorer」、チューニングソフト「ResourceTuner」を統合したもの。操作はWebブラウザで行うことができる。NTT研究所が開発した高精度の音声認識エンジン「VoiceRex」を採用し、簡単な操作(誤認識部分のテキスト修正など)で自動的に認識モデルをチューニングする機能を搭載。これによって、個人情報が含まれることの多いコールセンターの通話を音声認識によるテキスト化からチューニングまで、ユーザー企業が自ら処理することが可能となった。

 従来、音声認識ソリューションの活用には、運用開始後からの専門的なチューニング活動が不可欠で、音声認識エンジン、検索・編集ソフト、チューニングソフトなどを個別に構築する必要があった。認識モデルのチューニングには、専門的なノウハウやスキルも必要で、ユーザー企業がチューニングすることは困難で、かつ外部に委託する場合も、個人情報が含まれることが多いコールセンターの音声データは、セキュリティの確保やコストが音声認識導入のための課題だった。

 同製品は、Webブラウザや通話録音装置などから入力された音声データを音声認識部でテキスト化されDB部に格納。音声認識結果は、編集/書き起こし部で誤認識などを適宜修正できる。この修正結果により、チューニング部で自動的に認識モデルがチューニングされる仕組みだ。

 販売価格はソフトウエア・パッケージ一式 500万円(10認識プロセスまで)、クラウド型の利用料金は個別見積もり。チューニング作業、コンサルなども請け負う。年間10セットの販売を目標としている。

2024年01月31日 18時11分 公開

2013年11月13日 10時40分 更新

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