ミック経済研究所、SaaS型メール配信サービス市場調査をまとめる

 情報・通信分野専門の調査機関であるミック経済研究所(東京都港区、有賀 章社長)は、国内のSaaS型メール配信サービス市場に関して調査した。

 SaaS型メール配信サービスとは、個人や法人所有のPC/携帯電話にマーケティング用途などでメール配信するクラウドサービスを指す。2011年度の総市場は47億4700万円で、前年比11.9%増と大幅に伸びている。スマートフォンの普及を受けてEC事業を強化、あるいは参入する企業が増えていることが背景として挙げられる。同社では、「とくにSaaS型の場合、初期費用を抑えることがきるのでリスクを抑えてECビジネスを進めたいユーザー企業のニーズとマッチしている」と分析している。

 従来型の携帯電話よりもWebサイトへの誘導がしやすいiPhone、iPad、Android搭載のスマートフォンやタブレットの加速度的な普及によって、よりパーソナライズ化された内容を配信したいというニーズが拡大。2012年度も引き続き好調が見込まれ、前年比15.8%増の54億9700万円と予測している。同調査による2011年度の業界シェアトップ5は、上位からパイプドビッツ、エイケア・システムズ、ユミルリンク、アルトビジョン、エイジアとなっている。

 詳細な結果は、ミック経済研究所の「クラウドサービス市場の現状と展望 2012年度版~100社・190サービスの実態と今後の戦略」(A4版、ファイル製本、全1586ページ。ハードカバー版19万9500円、ハードカバー+PDF版が24万1500円、CD-ROM版39万9000円、いずれも税込み)に掲載されている。

2024年01月31日 18時11分 公開

2013年01月10日 15時53分 更新

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