PwC、ビッグデータ専門組織「アナリティクスセンター」を設置

 プライスウォーターハウスクーパース(東京都中央区、椎名 茂社長、以下PwC)は、6月30日、企業のビッグデータ活用に関する専門組織「アナリティクスセンター」を設置し、コンサルティングサービスの提供を開始した。同センターは、ビッグデータ活用戦略立案から、データ・インサイト導出、アナリティクスソリューション導入、データ分析基盤構築、アナリティクス体制整備まで総合的なコンサルティングを行う。

 世界ではあらゆる環境において日々膨大なデータが創出され、ビッグデータを含むデータの活用が企業の業績を左右する時代が到来しつつある。米PwCが世界の主要企業を対象に先進情報技術について調査した「PwC's 2013 Digital IQ Survey」の日本分析版の結果では、回答した日本企業の50%が「ビッグデータは競争優位性をもたらす」と考えていることが判明した。一方で、回答した日本企業の70%は「データからインサイトを導き出すことは大きな課題である」とデータの活用に対して懸念を抱いている実態も明らかとなった。

 同センターは、高度な統計解析手法を課題解決に適用してきたアナリティクス専門のコンサルタントが、PwCの金融業、製造業、流通業などの専門コンサルタントとチームを組み、データを多方面から分析・検証し、企業が抱えるビジネス課題を解決するためのインサイトを導き出す。さらに、PwCのグローバルネットワークが保有する方法論、分析モデル、分析アプリケーション、ベンチマークなど、実績のある先進的なソリューションを日本市場向けにカスタマイズして活用することにより、効率よく導出されたインサイトを課題解決のための具体的なアクションに結び付けることが可能となる。また、各国のPwCのアナリティクス専門の組織やコンサルタントと連携しており、国外でも同様のサービスを提供することができる。

■「アナリティクスセンター」概要

【提供サービス】     
1.ビッグデータ活用戦略立案
 現状アセスメント、ビジネス戦略に合致したビッグデータ活用戦略立案など
2.データ・インサイト導出
 企業内外データのクレンジング、モデリング、ビジュアル化によるインサイト導出
3.アナリティクスソリューション導入
 カスタマー、オペレーション/サプライチェーン、ヒューマンキャピタル、ファイナンス、リスクなどの各分野別アナリティクスソリューション導入
4.データ分析基盤構築
 分析システムアーキテクチャー、データガバナンスシステムなどの設計・構築
5.アナリティクス体制整備
 組織設計、アナリティクス要員育成、シェアードサービス・BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)など

【センター長】
プライスウォーターハウスクーパース
パートナー 松崎 真樹

【体制】
約40名(2014年6月現在)

 なお、同センターは今後3年間のうちに、体制を120名まで拡充し、売上高30億円を目指す。

2024年01月31日 18時11分 公開

2014年07月01日 19時15分 更新

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