シトリックス、ビッグデータ分析ソリューション「ByteMobile Insight」を発表

 シトリックス・システムズ・ジャパン( 東京都千代田区、マイケル・キング社長)は、26日、モバイル通信事業者のデータを収益化し、マーケティング部門や顧客サービス部門のために即時に実用的な分析情報を提供できるよう設計された、ビッグデータ分析ソリューション「ByteMobile Insight」を発表した。この新ソリューションでは、モバイルデータの詳細な利用状況を包括的にモバイル通信事業者に提供することで、新たな収益源を見出し、効率的なマーケティングを強化し、加入者のロイヤルティを向上させることが可能になる。

 ByteMobile Insightは、モバイル通信事業者のためのデータ収集とその処理、ビジネスインテリジェンスを全面的に網羅することに特化したソリューション。モバイルコアネットワークに導入されたByteMobileプラットフォームを含む多様な情報源から、利用状況、利用場所、および顧客関係管理 (CRM) データなどを収集し、より有益なものにデータの価値を高める。洗練されたインタラクティブなユーザーインタフェースを介し、実用的な情報をそのまま利用できるレポート形式、あるいはAPI経由や抽出ファイル形式にて、モバイル通信事業者の各部門に配信することを可能にする。ByteMobile Insightはスタンドアロンで使用することはもちろん、他のビッグデータアーキテクチャ要素と組み合わせても使用できるよう設計されている。

◆データの収益化を加速
 ByteMobile Insightを導入したモバイル通信事業者は、第三者による利用状況データやロケーションデータなどと合わせて、新しい収益源を創造することができる。
・コンテンツを提供するパブリッシャーやブランドは、競合他社と比較しながら効果を把握し、デバイス、ロケーション、および購買層ごとに、モバイル市場におけるプレゼンスの大きさを解析することができる
・デバイスメーカーは、デバイス固有の使用データと体感データにアクセスすることで、パフォーマンスとユーザビリティの問題に取り組むことができる
・広告主は、モバイル上でのキャンペーンの効果を正確に測定することができる
    
◆マーケティング担当者に革新をもたらすツールを提供
 マーケティング担当者は、モバイルネットワーク上のデータとロケーションなどの利用状況を全方位的に見ることができるため、ネットワークの利用状況とCRMのデータからもたらされる実用的なインテリジェンスを手に入れることができる
・直感的なユーザーインタフェースと膨大な数のレポートテンプレートで、目的とする測定基準が即座に得ることができ、これを広告、製品、価格設定、およびデバイスの各チームで共有することができる
・細分化された機能と価格設定モデルにより、サービスの実際の利用率を向上させ、新たなキャンペーンを展開することができる
・定義済みのスコアカードレポートにより、アプリの利用状況、Webトラフィック、プロモーションなどの情報から、週次での効果を素早く把握することができる

◆顧客サービスの質のさらなる向上
 顧客サービス担当者 (および加入者自身) が、加入者が自身のデータをどのように利用しているかについての情報が得られるため、顧客体験の管理の質を向上させ、ロイヤルティ (顧客忠実度) を高め、サービスコールの数と時間を低減させることができる
・顧客サービス担当者が顧客へのサービスを効果的に改善できるため、データの使用状況を十分に把握していないことから生じ得る思いがけない請求額に驚かされることがなくなる
・通信事業者がデータの使用状況を顧客に直接提供できるため、顧客は自身でプランや利用量を管理することが可能になる
・通信事業者がユーザー体感に悪影響を与えかねないアプリケーションを特定できるため、顧客サービスチームは事前に対策を講じることができる

2024年01月31日 18時11分 公開

2014年02月27日 14時00分 更新

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