全国約100店舗でレンタルバイク事業を展開するキズキレンタルサービス(埼玉県川口市、大塚洋二取締役社長、以下レンタル819)は、セールスフォース・ジャパン(東京都千代田区、小出伸一代表取締役会長 兼 社長)が提供するAIエージェントプラットフォーム『Agentforce』を導入した。
導入の背景には、国内の顧客に加えて訪日外国人も利用するなかで多言語対応の充実が求められていたこと、問い合わせ対応は営業時間内に限られ、時間外の回答が翌営業日以降となることを課題視していた点がある。
そこで、すでに導入していたCRMシステム『Service Cloud』とデータ基盤『Data 360』に蓄積した顧客データや対話履歴を活用できる点を評価し、Agentforceを採用した。130本の対応シナリオを用意し、多言語対応のFAQ自動応答エージェントとして運用を開始。導入後は専任エンジニアを配置せず、担当者2名が週1回のペースで改善を実施している。約6カ月間で291本のシナリオを追加・修正し、その半数以上は顧客が実際に使用する言い回しへの対応など、既存シナリオの修正だった。その結果、6383件の問い合わせに対応し、回答率は90%に達した。対応件数の61%は営業時間外の問い合わせだった。また、AIが対応を完結した問い合わせについて、電話応対1件当たり10分と仮定すると、約960時間分の有人応対に相当するという。人員を増やすことなく、24時間の問い合わせ対応を実現した。
今後は、2026年11月から予約AIエージェントの本格実装を予定している。FAQ対応に加え、利用履歴や国別の嗜好傾向などを踏まえた車両・プランの提案や、店舗を横断した最適なプランの案内に取り組む方針だ。