丸文(東京都中央区、堀越裕史代表取締役社長 兼 CEO)は、AIコミュニケーションロボット『Kebbi(ケビー)』に搭載する音声対話アプリケーション『ケビートーク』の販売を始めた。開発はフレンドリーテック(埼玉県さいたま市、角田秀人代表取締役)が手がけた。ロボットの発話中でも利用者が話しかけられる割り込み対応と、応答の速さが特徴だ。
会話型ロボットは、人手不足の解消などを目的に、介護や教育、接客、観光案内などの現場で活用が見込まれている。一方で、従来のロボットは応答までに時間がかかり、ロボットが話している間は利用者が言葉を挟めなかった。こうした点が、自然な対話を妨げる要因になっていた。
ケビートークは、Kebbi本体と組み合わせて使う専用の対話ソリューションである。会話の内容に応じて、ロボットの表情やジェスチャーが変化する。管理者はPCやスマートフォン、タブレットのブラウザから、ロボットの役割を定めるプロンプトや声質、話す速度などをノーコードで変更できる。
登録した資料を参照して回答を生成するRAG(検索拡張生成)にも対応する。施設案内や社内マニュアルなどの文書に沿って応答する仕組みだ。英語をはじめ多言語での聞き取りと発話に対応しており、訪日客への案内や外国籍スタッフ向けの日本語学習にも使える。対話音声は録音・保存でき、応対品質の改善やスタッフ育成、コンプライアンス強化に生かせる。セキュリティ要件の厳しい企業には、専用サーバーやプライベート環境での構築・運用にも応じる(別途個別開発が必要)。
想定用途は幅広い。介護施設での傾聴や見守り支援、子ども向け英会話や発達支援、大学・研究機関での実証実験のほか、店舗での商品説明、自治体窓口での多言語案内、企業内の受付や社内FAQ対応などを挙げる。
丸文は今後もフレンドリーテックと連携し、機能を拡張する。RAGで扱える文字数の上限拡大や参照資料の拡充、対話音声の文字起こし・要約、対話記録から利用者のニーズや傾向を整理するAI分析支援などを予定する。会話の中から注意が必要な兆候をとらえ、担当者や支援者に通知する機能の開発も進める。