ディップ(東京都港区、冨田英揮代表取締役社長兼CEO)は、医療・介護人材紹介部門における求職者との電話面談業務に、AIコミュニケーションツール『カイクラ』を導入した。同社によると、面談1回あたり約30分の業務効率化につながっているという。
同部門では、求職者との電話面談が平均45分に及ぶ一方、携帯電話回線、通話録音、文字起こしという3つのツールにそれぞれ費用が発生していた。また、面談記録の作成に伴う入力負担に加え、1対1の通話内容が可視化されにくく、指導が行き届かない点も課題となっていた。そこで同社は『カイクラ』の導入を決定した。
『カイクラ』は、シンカ(東京都千代田区、江尻高宏代表取締役社長CEO)が開発・提供するソリューション。通話の履歴や録音、要約テキストなどの接点情報を一元管理し、可視化できる点を特徴とする。
導入後は、各ツールの費用が集約されたことに加え、面談後の入力作業がほぼ不要となった。要約テキストで対応の全体像を把握しつつ、録音から声のトーンや話す速度を確認できるため、客観的な情報に基づく指導が可能になったという。対応履歴が一目で分かるようになったことで、トラブル発生時の事実確認や、カスタマーハラスメントへの組織的な対応もしやすくなり、管理職への引き継ぎも円滑になっている。
ディップは現在、営業用携帯電話500台強に『カイクラ』の導入を広げている。今後は求職者対応に加え、医療機関や福祉施設といった法人顧客とのやり取りにも活用範囲を広げる方針だ。