AICX協会(東京都、小栗伸代表理事、小澤健祐代表理事)は、AIエージェントを実装・運用する人材の要件を体系化したホワイトペーパー『AIエージェント人材基準 v0.5(草案)』を公開した。

同基準は、企業がAIエージェントを活用する際に必要な人材像を、「役割」「管掌領域」「習熟レベル」の3つの軸で定義したもの。現場での活用を前提に草案として公開し、企業や実務者から寄せられる意見を取り入れながら、継続的に改訂する。
AIエージェントに業務を任せる段階では、「何を、どこまで任せ、どのように監督するか」という設計と運用が成果を左右する。このため、AIエージェントに業務を「任せる」ために必要な人材要件を、全職種・全等級に共通する「土台」と、3つの専門的な役割に分けて定義した。
専門的な役割は、何を任せるかを決める「ストラテジスト」、エージェントを構築・実装する「アーキテクト」、稼働するエージェントを運用・監督する「オペレーター」の3種類。各役割に5つの管掌領域を設け、習熟レベルを「Foundation」「Practitioner」「Professional」の3段階に区分した。

また、同基準では、「最大の落とし穴は、AIの暴走ではなく、人がAIを見なくなること」という考え方に基づき、運用・監督を担うオペレーターを重視。人による監督の設計を、人材要件の中心に据えている。
同基準には、計71のスキル項目のほか、導入アクションプランや実行チェックリストなどを収録した。研修や等級制度、採用要件などへの活用を想定する。今後は、企業や実務者からのフィードバックを反映し、定期的に改訂版を公開する方針だ。