博報堂DYホールディングス、日立製作所、GMOペパボやスマートガバナンスなど30者・団体が発起人として「人間中心のAIコンソーシアム」を設立した。

共同代表理事を務める博報堂DYホールディングス 執行役員 CAIOの森 正弥氏は、「人間中心のAIという概念が新しいものではない」と強調しつつ1990年代末からのトレンドを説明。「AIを効率化・自動化の手段から創造性の進化、開発者や事業者だけのものから生活者を含めたステークホルダーの拡大、短期的な利益優先の取り組みから将来世代に至るまでの持続可能な社会形成、格差や分断から共創と連携をもたらす存在への進化」と『人間中心のAI』が目指すビジョンを説明した。

また、同じく共同代表の慶應義塾大学法科大学院 教授、慶應義塾大学 X Dignityセンター共同代表の山本龍彦氏は、「(AIは)単なる業務効率化のツールにとどまらず、人間の意思決定や価値判断そのものに影響を与える存在になっており、巷間、よく比較にされる産業革命よりも、ルネサンスや宗教改革の時代にまでさかのぼるようなパラダイムシフトが起きているのではないか」と指摘。「利便性を監査・評価するだけでなく、人間との関係性、あるいは『人間とはなんぞや』という根本的な問いが必要になる。人間の尊厳と調和したAIとはどういうものかを明らかにしたい」と説明した。
同コンソーシアムでは、「生活者調査分科会」「HCAI(人間中心のAI)概念分科会」「創造性ユースケース分科会」「AIガバナンス分科会」という4つの分科会を設置して活動する。業界・業種をまたいだ有識者やトップランナーで構成した理事が各分科会のリーダーとして活動、アウトプットする方針だ。
役員体制は以下の通り(50音順)。
【共同代表理事】
・森 正弥(株式会社博報堂DYホールディングス 執行役員 CAIO)
・山本 龍彦(慶應義塾大学法科大学院 教授、慶應義塾大学 X Dignityセンター共同代表)
【理事】
・安立 大介(株式会社日立製作所 ITデジタル統括本部長 兼 DX戦略本部長)
・池尻 雄督(株式会社Ballista 取締役)
・市耒 健太郎(UNIVERSITY of CREATIVITY主宰)
・國本 知里(シンシアリー株式会社 代表取締役/一般社団法人Women AI Initiative Japan 代表理事)
・栗林 健太郎(GMOペパボ株式会社 取締役CTO)
・成田 敏博(日清食品ホールディングス株式会社 執行役員・CIO)
・馬場 雪乃(東京大学大学院総合文化研究科 准教授)
・羽深 宏樹(スマートガバナンス株式会社 代表取締役CEO /一般社団法人AIガバナンス協会代表理事)
・早瀬 千善(株式会社かんぽ生命保険 執行役員)
・安井 卓(株式会社LIXIL 常務役員 CX部門 リーダー)
・山下 義行(トヨタ・コニック株式会社 代表取締役社長)
【監事】
・野上 隆徳(Beyondge株式会社 CEO)