コラム
第38回
新年度を迎え、どの職場でも新入社員や異動してきた新しいメンバーを迎えたことと思います。
後進の指導育成は重要な課題であり、上司の言葉掛けが大きく作用することがあります。
例えば、課長が行うプレゼンのため、プロジェクトメンバーである部下が資料を作成し、プレゼン当日の3日前に持ってきたとします。
「今回のプレゼンテーションの資料です。お目通しください」
その部下は特別に優秀というわけではありませんが、今回の資料は質が高く、課長はその出来栄えに満足しました。ここで課長がどのような対応をするかによって、部下の今後の成長や仕事への姿勢は大きく変わります。それほど重要な場面です。
心づかいのある上司なら、手を止めて部下のほうを向き、資料を受け取り、その場で軽く目を通します。内容に問題がなければ、「ありがとう。よくまとまっているね」「この資料なら、いいプレゼンができそうだよ」と声をかけるでしょう。たった一言でも、部下は「自分の努力が認められた」と感じ、次の仕事への意欲が高まります。人は誰しも、自分の働きが誰かの役に立ったと実感できるとき、最も力を発揮するものです。