座談会 <コンタクトセンターの離職予防>
人材の採用難と離職率の高さは深刻な課題だが、単なる離職止めは対症療法に過ぎない。「コールセンター/CRMデモ&コンファレンス2025 in 東京」では、実践事例を通じて、関係性と文化から生まれる力に注目し、「働き続けたくなる」組織づくりについて議論した。
<出席者>(順不同)
<モデレータ>
山下 コンタクトセンターにおける離職防止と働き続けたくなる環境づくりをテーマに議論します。「コールセンター白書2025」によると、オペレータの採用状況では、全拠点で十分な募集ができているセンターはわずか2割未満。これは採用活動よりも、人材をどう生かして働き続けてもらうかの仕組みが重要であることを示しています。離職率については、5%以上のセンターが過半数を占めており、この数字の裏には経験者の入れ替わりやモチベーション低下の問題が潜んでいると考えられます(図1)。また、派遣社員を含む非正規社員の離職率は10%を超えるセンターが約3割あり、契約でつながる関係から信頼でつながる関係への転換がカギになるでしょう。一方で、正社員の離職率については5%以下が7割以上を占めますが、辞めないから満足しているとは限らず、キャリアの見通しや成長の実感が働き続けたくなる理由につながると言えます。