スタジアム(東京都港区、石野悟史代表取締役)は、コールセンターの通話録音データに含まれる個人情報を自動特定し、該当箇所のみを無音化する「音声個人情報マスクツール」を開発した。mp3やwav形式の音声を対象に、氏名、住所、電話番号、口座番号などをミリ秒単位で検出し、会話の自然な流れを維持したままピンポイントでマスキングする。
近年、通話データを活用した応対評価の自動化や、生成AIによる要約・分析への関心が高まっている。しかし、音声データに含まれる個人情報が、クラウド活用の障壁となっていた。同ツールでは処理をローカル環境で完結でき、音声ファイルを外部クラウドへアップロードすることなくマスキングを実行できる点が特徴だ。
技術面では、音声認識エンジン単体に依存せず、音声の物理的特徴や会話の時間的文脈を組み合わせて解析する独自アプローチを採用。誤認識や検出漏れを補完し、“消すべき箇所は確実に消す”という精度を追求した。提供形態はPCレンタル型とオンプレミス組み込み型の2種類で、応対評価に限らず、文字起こしやLLM活用の前処理としての導入も想定する。
スタジアムは、個人情報リスクを最小化することで、これまで活用が難しかった通話データを安全に利活用できる環境整備を支援していくという。