タカコム |
詳細を見る | 対象ユーザー | 小規模から大規模コールセンター、金融、一般企業 |
対象規模 | 小~大規模 | |
製品形態 | オンプレミス型 | |
価格情報 | 個別見積り | |
製品概要 | タカコムは、通話録音装置の専業メーカーとして独自の企画・開発力を活かした通話録音ソリューションを提供。さらなる通話録音の活用に向け、音声認識搭載シリーズの開発に注力しており、リアルタイム音声認識に対応したPCアプリ「VR-RS100RDW」をリリース。今後も音声認識に対応したモデルの開発を進め、コストを抑えた高精度の音声認識を提供することで、コールセンターでの音声認識導入を推進する。また、クラウド上のコールセンター向けオペレータ支援サービスをオンプレミスの電話環境でも利用できるよう、音声をキャプチャーして各種クラウドサービスに自動転送する「VR-C100VoIP」をリリース。FAQや通話内容の自動要約、データ分析などの利活用を強力にサポートする。 | |
ビジネス戦略
通話音声データの利活用のカナメであり、ハードルでもある音声認識。タカコムは、通話録音装置に音声認識機能を搭載し、リーズナブルな価格帯で提供。リアルタイム処理型とバッチ処理型で4製品をラインアップし、あらゆる用途での利活用に貢献する。
応対品質の維持向上に欠かせないITソリューションだと認識していても、導入および運用コストが高くて採用に踏み切れない──音声認識は、その代表格だ。生成AIの登場を契機として、「通話音声データをテキスト化して利活用したい」という需要の高まりは顕著だが、本格導入に至っているのは大きな投資が可能な大企業、あるいは費用対効果の出やすい大規模センターに限定される。
通話録音装置の専業ベンダーのタカコムは、こうした市場環境を踏まえ、通話録音装置の音声認識搭載モデルを開発し、多様な用途を想定してラインアップを拡充。リーズナブルな価格帯で提供している。商品企画部 パートナー企画課の山内幸治氏は、「音声認識の“民主化”を図り、あらゆるコールセンターの通話音声の利活用を支援したい」と強調する。
音声認識搭載モデルは、リアルタイムの音声認識処理が可能な通話録音アプリ『VR-RS100RDW』に加え、バッチ処理でタカコム製通話録音装置に蓄積された通話音声をテキスト化する『VR-RDS120』、複数の通話録音装置の音声データを集約してテキスト化する『VR-RD920CES』を展開。さらに、2024年12月に通話録音と音声認識の一体型モデル『VR-RD790』の提供開始を予定している。いずれの製品も音声認識エンジンは日立ソリューションズ・テクノロジーの『Ruby Dictation』を採用している。
特筆すべきは、VR-RS100RDWだ。処理負荷が高くランニングコストも高額になりがちなリアルタイムの通話音声テキスト化を、1席あたり9万8000円(税別)の買い切り型のPCアプリケーションで提供する。添付品の通話録音アダプタを使って固定電話と接続、あるいはソフトフォンを利用することで通話音声を取得してテキスト化し、アプリケーション上に会話形式で表示。通話終了後は、ボタン操作でテキストをコピーしてCRMなど任意のシステムに登録できる。これに加え、応対品質診断機能を搭載しており、1通話ごとにオペレータの「発話率」「かぶり回数」「NGワード数」といった診断項目を定量的に可視化する。主に、SVの指導・フォローの精度向上、オペレータのACWの省力化に寄与する。要約ソリューションと連携することで、応対履歴の要約文の自動作成なども可能だ。現段階では、エーアイスクエアの『QuickSummery2.0』との連携に対応している。
音声利活用の促進につなげるアプローチとして、オンプレミスのPBX/ビジネスフォンからクラウド型の音声認識や通話分析サービスなどへ通話音声を受け渡す、IP対応の音声キャプチャ装置『VR-C100VoIP』の提供を開始した。通話音声とともに、内線/外線の呼情報も渡せるため、より幅広い利活用を実現できる。
今後は、従来の「コンプライアンス管理」や「応対品質管理」といった用途で通話音声を「保存する」「探す」機能を基盤としつつ、利活用のための「連携」機能も拡充する方針だ。
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2024年11月20日 09時00分 公開
2024年11月20日 09時00分 更新