OKIは、国内No.1のシェアを誇るIPコンタクトセンターシステム「CTstage シリーズ」の最新モデルとして、アーキテクチャーを一新しマルチスタイルを実現した「CTstage 6Mi(シーティーステージ ロクエムアイ)」の販売を開始する。同システムは、1システムで3000席、システム連携により1万席レベルの大規模システムに対応、高信頼性・冗長性・拡張性の強化を実現し、多様化した企業ニーズに柔軟に対応する新商品。従来モデル「CTstage 5i」におけるMicrosoft Windowsベースのシングルアーキテクチャーを継承し、最新OS(64bit OS)を採用している。2014年7月1日から出荷を開始し、シェア35%を目指す。
新製品投入について発表する川崎秀一社長
同社のUC事業と今後の戦略について説明する
企業ネットワークシステム事業部の坪井正志事業部長
コンタクトセンターシステムは業種・業態に応じた個々の独自性をもち、戦略的かつ効率的な運営を低コストで実現し、高信頼性と運用継続性を保つことで、常に利用者への対応品質を向上できるシステムが求められている。OKIは、これらの課題を解決するため、先進性を保ちつつ今後の顧客要求にも柔軟に対応する、席数の拡張を容易に実現できるマルチサイジングやコンタクトセンターのあらゆるパフォーマンスの分析が可能なマルチアナライジングなど「8つのスタイル」(後述)を備えたマルチスタイルコンタクトセンターシステム「CTstage 6Mi」を開発した。
「CTstage シリーズ」は、1996年の発売以来、累計販売数8600セットを超え、日々変化してきた利用者やコンタクトセンター運営企業、販売パートナーの要望に応え、進化してきた。新商品は、技術やノウハウを継承しつつ、企業の独自性に合わせたシステム構築を可能とし、深い分析力と他のシステムとの連携による効率化を実現する最新のシステムとなっている。
また、今回の新商品の発売にあわせてパートナーの支援体制も強化。従来のパートナー制度に加えて、マルチベンダーでのシステム提供が可能なパートナー向けの新制度を導入する。マルチベンダーに対応するパートナー向けに、PBX連携開発キットを提供するとともに、マルチサーバー認定制度プログラムにより、パートナーが扱いやすいサーバーやPBXを自由に選択し、独自ソリューションを提供することが可能となる。
「CTstage 6Mi」は、今年7月に出荷を開始する「第1ステップ」より、以後3年間をかけて3つのステップで進化させ、「マルチスタイルコンタクトセンター」として必要な「8つのスタイル」を具現化していく。「第1ステップ」では、小規模から大規模システムまでのシングルアーキテクチャー対応で、規模に依存しない高信頼性を実現する。さまざまな利用シーンに適応できる最新の管理ツール、障害発生時の強固な業務継続性、企業ごとの維持管理ポリシーに柔軟に対応するための保守管理ツールや充実したプロアクティブサポートサービスなどを提供し、いかなる変化にも適応できる多様性を実現する。なお、その後の第2ステップ、第3ステップへのアップグレードも可能だ。
“見える化”を強化した管理機能についてデモを行う
企業ネットワークシステム事業部
CTstage&サービスビジネスユニットの大槻重雄ユニット長
◆「CTstage 6Mi」が実現する「8つのスタイル」
・Multiple Sizes(マルチサイジング)
数席から数千席の大規模コンタクトセンターまで、単一のアーキテクチャーで拡張が容易。
・Multiple Analyzing(マルチアナライジング)
直感的な見やすさ・操作性と、自由なカスタマイズ性で、コンタクトセンターのあらゆるパフォーマンスの分析が可能。
・Multiple Vendors(マルチベンダー)
徹底したオープン志向でPBXおよびサーバーの自由な選択が可能。
・Multiple Locations(マルチロケーション)
コンタクトセンターのロケーション設計とシステム構成の自由度を高め、人材の有効活用が可能。
・Multiple Fields(マルチフィールド)
コンタクトセンターに共通的な機能を高水準で提供し、あらゆる業種、業態への適用が可能。
・Multiple Environments(マルチエンバイロメント)
仮想化やシンクライアントなどの技術対応、オンプレミスとクラウドなどのハイブリッド環境対応を強化。
・Multiple Devices(マルチデバイス)
スマートフォンやタブレットといったモバイル端末、オフィス電話など、自由に選択が可能。
・Multiple Channels(マルチチャネル)
お客様のライフスタイルに合わせて進化するSNSや、センサーネットワークなど新たなコミュニケーションにも対応。
◆販売計画
標準価格:50席モデル 3000万円(税別)~
ハード(サーバー他)、ソフト込みの価格
ネットワーク機器、設置工事および設定費用などは含まず
出荷時期:2014年7月1日
販売目標:今後3年間で2000セット