ベリントシステムズ、KANA Softwareを買収

 米ベリントシステムズは、オンプレミスとクラウドとの双方の環境で顧客サービス ソリューションを提供する大手企業KANA Software(KANA)の買収に関して、正式契約を締結したことを発表した。この買収により、同社のアクショナブル インテリジェンス(Actionable Intelligence)戦略を強化する体制が整うことになる。両社のソリューションを組み合わせることで、世界各国のユーザー企業は、カスタマーエンゲージメント(企業に対する顧客の愛着心)の変革に有益なソリューション スイート全般が1つのベンダーから提供されることになる。Accel-KKRの投資先であるKANAの買収は、ベリントの第一四半期(2014年4月30日)に終了する見込み。

 同社の最高経営責任者(CEO)を務めるダン・ボドナー氏(Dan Bodner)は、次のように述べている。「KANAの買収は、アクショナブル インテリジェンスが牽引するベリントの総合的な顧客エンゲージメント戦略の幅を広げ、ユーザー企業やパートナー企業に多大な付加価値を提供できると考えています。今回の買収によって補完されるのは、顧客エンゲージメントの最適化に有効な包括的ソリューションです。当社はかねてよりKANAの企業戦略に感銘を受けるとともに、ユーザー企業に対する確固たるコミットメントを含め、各市場に対するビジョンを共有して参りました。両社の企業文化は完全に一致していることから、現在および将来のユーザー企業だけでなく、社員にとって、今後の成功の基盤が整っていると確信しています。KANA買収手続きが完了し、KANAをベリントファミリーに迎えられることを楽しみにしています」

 ベリントとKANAは、ワークフォース最適化(WFO)から顧客サービスやサポートの提供にいたるまで、万全の組み合わせのソフトウエアとサービスにより、これらの問題に一括対処する支援を行う。ベリントは、通話録音、声紋認証、応対品質管理、音声分析、テキスト分析、エンタープライズフィードバック管理、ワークフォースマネジメント、パフォーマンス管理、デスクトップ&業務プロセス分析、eラーニング、コーチング面談などを含め、業界で定評のあるワークフォース最適化(WFO)やVOC顧客の声分析機能を提供している。KANAも、エージェントデスクトップ、事例管理、ナレッジマネジメント、およびメール、チャット、ソーシャルメディアにおける応対管理などの顧客サービスソリューションを提供している。

2024年01月31日 18時11分 公開

2014年01月17日 11時06分 更新

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