日立ソリューションズ、ファンビジネス向けCRMサービス提供開始

 日立ソリューションズ(東京都品川区、佐久間嘉一郎社長)は、ファンや会員向けビジネスのマーケティング支援クラウドサービス「ファンビジネス向けトータルCRMソリューション」の提供を開始する。

 同ソリューションは、同社の「ファン活性化サービス」と、チケット販売大手であるぴあの「NETチケット販売サービス」を合わせて提供する。すでにヤクルトスワローズのファン向けサイトで先行運用しており、ノウハウ蓄積、機能強化を重ねてきた。

 主な対象はスポーツ業界、エンターテイメント業界、商業施設など会員サービス向上やマルチチャネルを駆使した集客を必要とする企業。会員向け機能と運営者向け機能を網羅したプラットフォームをクラウド形式で提供するもので、ファンの特性や行動履歴などをベースとしたプロファイリング機能も搭載している。会員向けマイページ、ポイントサービス、QRコード会員証などはすでにヤクルトスワローズにおいて運用開始している。

 価格については、サービス適用範囲が広いことから個別見積りとなっているが、「導入費用は新規については500万円からが目安」という。

 日立ソリューションズ産業・流通ソリューション事業部の西條 洋常務執行役員は、「国内のO2O市場は約30兆円と推定されている。オンラインとオフラインを消費者が行ったり来たりするという消費者行動が顕著になっているが、このようなオムニチャネル化した購買行動に即したファン作りのためのマーケティングが必要」と現状を踏まえて同ソリューションを訴求した。

2024年01月31日 18時11分 公開

2013年09月03日 11時47分 更新

その他の新着記事