ITR、「IT運用コストの削減施策に関する調査」実施

 アイ・ティ・アール(東京都新宿区、内山悟志社長、以下ITR)は、国内企業を対象に実施した「IT運用コストの削減施策に関する調査」を実施した。有効回答数は200件。主な特徴は以下の通り。

(1)国内の企業においては、コスト削減への関心度が一様に高く、93%の回答者がITの運用コスト/維持費用の削減は「喫緊の課題」(37%)あるいは「中長期的な課題」(56%)と捉えている。

(2)ITマネジメント、ITアーキテクチャ、ITサービスレベル、ITスタッフの4つの分野を対象にして全35の施策の実施状況を確認。その結果、最も多くの企業が実施している施策は「ベンダー値引き交渉」(67%)となり、次いで「集中購買(機器/ライセンス)」「IAサーバ仮想化/ストレージ統合」(ともに55%)、「保守契約/条件の見直し」「IT投資戦略/予算管理/コスト評価の見直し」「機器/ソフトウェアの標準化」と続き、それぞれ過半数の企業がすでに実施している。

(3)現在「検討・計画中」であるとされた施策は、「クラウドサービスの活用(IaaS/PaaS)」が46%でトップ、次いで「クラウドサービスの活用(SaaS)」があがり、他を上回ってクラウドへの期待の高さが表れている。

(4)すでに実施済みの企業における各施策の削減効果の評価を指数化したところ、ITマネジメント分野では、「大型案件化によるディスカウント」「集中購買(機器/ライセンス)」「外部委託における競争入札方式の導入」「ベンダー値引き交渉」の削減効果が高いと評価されている。これを実施率と合わせて見てみると、大型案件化や競争入札方式の実施率は3~4割とまだ低いことがわかる。

2024年01月31日 18時11分 公開

2013年07月17日 12時29分 更新

その他の新着記事

  • スーパーバナー(リンク2)

購読のご案内

月刊コールセンタージャパン

定期購読お申込み バックナンバー購入