リンク、「BIZTELモバイル」がウィルコム端末に対応

 リンク(東京都港区、岡田元治社長)は、ウィルコムのPHSを内線端末として利用することができるクラウド型FMC サービス「ウィルコム版 BIZTELモバイル」の提供を3月1日より開始する。

 携帯電話端末を企業の内線として利用できるFMCサービスは、その利便性で多くの企業から関心を寄せられているものの、導入企業数はそれほど多くないといわれている。FMC サービスの多くは携帯電話網と固定電話網を接続するためのPBXを社内に導入する必要があり、とくにFMCに対応したPBXは高額なため、導入費用が普及の障害となっている。

 BIZTEL モバイルは、PBXのクラウド化によりFMCサービスの大幅な低コスト化を実現するサービス。2010年8月に提供を開始し、中小企業を中心に多数の導入実績がある。モバイル端末のみで利用できるため、導入時の設備や電話回線の工事はもちろん、導入後のメンテナンスも必要ないため、導入から保守・運用まで、コストがトータルで削減できる。申し込みから最短8営業日で利用開始できる点も大きな特徴。機能面では、代表番号での発着信や内線通話・転送など、ビジネスフォンに必要な機能をすべて備えているため、内線電話の完全な代替として活用できる。

 同サービスは、当初au端末のみの対応で提供を開始したが、このほどウィルコム端末での利用が実現したことで、さらなる普及拡大を見込んでいる。とくに、これまでのBIZTELモバイルになかった機能として、多くのユーザーから要望のあった代表番号(0AB~J番号)での発信が実現した。PHSからの発信でも、相手先には070番号ではなく代表番号が通知されるため、折り返しが個人のPHSに直接かかってきてしまうという状況を防ぐことができる。また、PHSならではの特徴により、これまでとは違ったユーザー層への導入が進むと同社は期待している。

2024年01月31日 18時11分 公開

2013年02月28日 10時27分 更新

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