SAS Institute Japan、「SAS Visual Analytics」の最新版を国内提供開始

 SAS Institute Japan(東京都港区、吉田仁志社長、以下SAS)は、ビジュアル・データ探索ソフトウエア「SAS Visual Analytics」の最新版を、2月19日より国内提供開始した。

 SAS Visual Analyticsは、小規模なデータからビッグデータまで、あらゆるサイズのデータを極めて短時間に分析できる、BI(ビジネス・インテリジェンス)に革新を起こすインメモリ・アナリティクス製品。ユーザーは、データを視覚的に探索してパターンや関係性を突き止め、さらに詳しい分析を要する領域を特定し、PCやモバイルデバイスで結果をグラフィカルに表示、共有することができる。

 最新版では、高度なアナリティクスとBI機能が融合され、時系列予測、重回帰分析などの各種アナリティクス機能とグラフィックス表示オプションが追加された。また、国内ハードウエアメーカーの製品を含め、対応ハードウエアを拡張し、ワークグループ、中堅企業の導入から大企業での大規模な導入まで幅広く対応できるようになった。これにより、データ・ビジュアライゼーションを模索する企業や、アナリティクスによって事実に基づく意思決定を行いたいと考える組織にとって、SAS Visual Analyticsは絶好の出発点となるという。主な機能は以下のとおり。

◆高度なアナリティクス機能
 従来の相関分析に加えて、時系列予測、重回帰分析などのアナリティクス機能を追加。高度なアナリティクスをより容易に、ビジュアルに、高速に実行し、素早い意思決定を支援
◆BI機能の拡充
 レポーティング機能の拡張により、全社標準BIとしての導入が容易になった。複数のグラフの相互連携、ダイナミック・フィルタリング、最新の視覚化手法など、新たなグラフィックス機能を追加
◆組織規模/データ量への柔軟な対応
 従来、必須とされていた業界標準のブレードサーバーや、EMC GreenplumもしくはTeradataのデータベース・アプライアンスに加えて、企業の部門向けサーバーとして用いられる規模のハードウエア・プラットフォームが選択可能となった。扱うデータ量に関わらず、部門やワークグループの単位でもSASのビッグデータ・ソリューションを活用できるようになる。

 あらゆるデータ量に対応する最新版SAS Visual Analyticsは、サンプリングを行わずにすべてのデータを検証して、数十億行ものデータであっても、わずか数分・数秒単位で分析計算を実行し、得られた結果をビジュアルに表示する。セルフサービス型のSAS Visual Analyticsにより、企業の意思決定者はPCやタブレットを用いて最新のデータに基づくレポートやモバイル・ダッシュボードにいつでもアクセスでき、より迅速かつ優れた意思決定を行うことが可能となる。また、ビジネスユーザーが自らデータ探索を行えることで、IT部門はユーザー部門からの絶え間ない情報リクエストに追われることがなくなる。

 さらに、SAS Visual Analyticsは、IT部門向けの使いやすい管理ツールを備えており、幅広いユーザーの情報活用を支援する。ユーザーがどのデータにアクセスでき、どのデータを取得できるかの権限や、利用できるデータ量を制御することが可能なため、IT部門はユーザーの生産性や柔軟性を損ねることなく、データの適切なコントロールとセキュリティを維持できる。

2024年01月31日 18時11分 公開

2013年02月20日 11時22分 更新

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