キューアンドエー、「鴻巣オペレーションセンター」を移転

 ICTテクニカルサポート事業やテレマーケティング事業などを展開するキューアンドエー(東京都渋谷区、川田哲男社長)は、「鴻巣オペレーションセンター」を、埼玉県鴻巣市赤見台から鴻巣市本町へ移転、5月17日に開所式を執り行った(業務は5月1日より開始)。

 鴻巣オペレーションセンターは、キューアンドエーで初めて、障がい者雇用を促進することを目的に2011年7月から開設。現在18名(キューアンドエーグループ)が働いており、企業からの受託業務やキューアンドエーの社内業務を行っている。2016年2月には、埼玉県より「埼玉県障害者雇用優良事業所」の認証を受けている。

 今回は、政府が提唱する「働き方改革」の一環として、障がいを持つ従業員が安全かつ安心して働くことができ、最大限に能力を発揮できる環境づくりをコンセプトに移転。オフィス空間では、ポップな色調や森林をあしらい、業務に応じたデザインを採用。また「車椅子でも余裕で通れる通路幅確保」や「ホワイトボードへの手書きから、電子掲示板の導入」「集中力アップ、精神の安定、リラックス効果のための、アロマディフューザーやBGMの導入」「健康増進やリハビリ、気分転換のためウォーキングマシンの導入」など、障がい者にとって働きやすい空間となっている。

 開所式では、神主による「お祓いの儀」「玉串奉奠の儀」「神酒拝戴」を執り行った後、来賓挨拶として鴻巣市福祉こども部長(原口市長代理)の永野和美氏、埼玉県産業労働部雇用労働課副課長の磯山道則氏が登壇。続いて鴻巣センターのスタッフが業務対応している日本郵便 国際事業部長の久田雅嗣氏が、お祝いの言葉を述べた。さらにこれを受けて、キューアンドエーの川田社長、鴻巣オペレーションセンターの小松徳幸センター長がお礼の言葉を述べた。

 キューアンドエーの川田社長より。「本日の開所式を迎え、非常に嬉しく思っております。ひとえに皆さまのご支援の賜物と厚く御礼申し上げます。現在、キューアンドエーは約3000名の社員に支えられています。国籍は12カ国にわたり、男女比率はほぼ半々、年齢では最高齢で78歳の方にご活躍いただいています。その意味で非常に多様な方々に当社は支えられています。その中でも、本日開所式を迎えた鴻巣センターは当社でも自慢のセンターです。メンバーの皆さんは確かに何らかの障がいを持ってはいますが、とにかく明るく、仕事に対する意気込みがあり、プロフェッショナルに完成度を求める熱意を醸し出しています。今回、このようなオフィス環境を整えることができ、彼らのパフォーマンスがより発揮できるのは間違いないと確信しています。社員一同、鴻巣のメンバーを応援し、ますます元気なセンターに発展できればと思います。とはいえ、まだまだ発展途上です。メンバーにはまだまだ伸びしろがあります。今後とも、皆さまのご指導ご支援を節にお願い申し上げます」

 小松センター長より。「私自身、以前の事務所から引き続き、ここで働いているメンバーの皆さんと一緒に仕事をしています。そして皆さんが一所懸命に頑張っている姿を毎日見ています。この皆さんの姿をとにかく多くの人に見ていただきたい。知っていただきたい。そうした思いがございます。今回、新事務所に移転したことを機に、皆さんがとにかく働きやすい環境にしたいと以前からずっと思っていたことを実現できました。例えば、静かな音楽を聞きながらゆったりとリラックスした気分で仕事ができればと考えてBGMを流してみたり、アロマディフューザーで爽やかな香りを感じながら業務にあたれるようにしています。また普段あまり運動できない方のためにウォーキングマシンを入れて休憩時間などに身体を動かして気分転換していただくとか、バランスボールに座って体幹を鍛えていただくとか、仕事以外の面でも皆さんが働きやすい環境を整えています。本日、ご来賓の方々から本当にありがたいお言葉をいただきました。今後とも、皆さんが働きやすい環境の中で仕事をしていただきたいという思いを持ち続けながら、鴻巣オペレーションセンターのスタッフ一同、精進していきたいと考えています。引き続きよろしくお願い申し上げます」

 今後、キューアンドエーでは、企業の社会的責任と地域社会への貢献を推進しながら、障がい者が安心して末永く働ける環境の提供とそれぞれの能力を最大限に発揮できるよう就業支援を行い、積極的に障がい者雇用に取り組んでいく方針を掲げている。



開所式、テープカットの様子。左より、日本郵便 久田部長、鴻巣市 永野部長、キューアンドエー 川田社長、埼玉県 磯山副課長、NECネッツエスアイ 牛島祐之社長

2024年01月31日 18時11分 公開

2018年05月28日 18時31分 更新

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