ロコンド、年商100億円を突破

靴とファッションの通販サイトを運営するロコンド(東京都渋谷区、田中裕輔社長)が、サービス開始5年目にあたる2015年度、年商100億円を突破する。

同社は2015年10月、創業から初めて黒字化を達成した。
黒字化達成の背景は以下の通り。
①ヤフー、楽天で通販サイト「LOCOMALL(ロコモール)」を開設し、それぞれ月商1億円を達成
②各種サービスやUIの改善により、リピート率80%達成と、顧客1人あたりの年間購入額の20%増加を実現
③「サイズ交換を全商品に適用」「セール商品の返品・交換は有料化(1回500円)」サービスを見直し返品率を36%から28%に低減
④欠品商品を顧客に直接届ける店舗支援サービス「LOCOCHOC(ロコチョク)」の導入店舗数が500店を突破し月間流通金額3000万円を突破
⑤社内生産性を20~30%改善
⑥外部広告費用の予算を見直し、割引クーポンやポイントとして還元
また、今年2月には楽天と資本提携を行っている。

2016年度は、「ロコノミクス 5つの柱」を掲げる。
・ファッション&サービスを強調し、ロコンドブランドを確立する
・多商材化を進める
・販売チャネルを拡大する
・欠品率を抑制する
・店舗のオムニチャネル化を支援する

具体的には、人工知能型アプリの開発やチャット窓口の開設によってサービスを強化しブランディングにつなげる。また、現在はアパレルのみのスポーツ関連商品をテニスラケットやゴルフクラブなどにも拡げたり、化粧品・サプリメントなどの取り扱いを再開するなどして商品カテゴリを拡大する。販売チャネルについては、楽天で展開するロコモールの販促強化やパートナー企業の楽天サイトのオペレーション受託に注力する他、ロコチョクについても流通額年間10億円を目指す。欠損率の抑制は、営業企画・管理部門の立ち上げや分析機能の強化、近日入荷商品の注文機能の追加などで実現を狙う。オムニチャネルのサポートは、ECサイトと店舗の顧客や売上、在庫などを一元的に管理できる「RAOSシステム」の提供を通じて行う。

これらの事業計画をベースに、同社はさらなる売上向上を目指す。



2016年の事業計画「ロコノミクス」を発表する田中裕輔社長
 

2024年01月31日 18時11分 公開

2016年02月29日 14時00分 更新

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