ネットイヤーグループ、「カスタマージャーニー作成ツール」をリリース

 ネットイヤーグループ(東京都中央区、石黒不二代社長兼CEO)は、「カスタマージャーニーマップ」作成するツール「UX Recipe」を開発、ベータ版の登録受付を開始した。

 カスタマージャーニーマップとは、カスタマー(消費者)がサービスを利用する際の行動を図形を用いて視覚的に記述したもので、近年、サービスやシステム設計分野において注目されている手法。専用ツールは国内外に複数存在するが、専門知識が必要でかつ高価といった課題も多く、有効活用事例は少ないようだ。同社では、専門知識がないデザイナーや開発者でも、生活シーンを主軸に置いたカスタマージャーニーマップを簡単に作れるツールとして開発した。

 同製品では、ユーザー体験に必要な構成要素(行動や環境や感情など)を選び、つなげていくことで、簡単にジャーニーマップを作成することができる(図)。

具体的な手順は以下の通りだ。
(1)カードを選び、ストーリー(レシピ)を作成:プリセットされたカードの中から、ユーザー体験に必要なカードを選んで繋いでいく。
(2)感情曲線を決定し、構成要素を選ぶ:カードごとに、そのときの利用者の感情(ネガポジ)を顔マークから選ぶことができる。チャネルやメディア、場所、ペルソナなどもリストから選べるため、カスタマージャーニーに必要な構成要素を編集できる。
(3)複数メンバーのレシピを使って、効率よく作成できる:作成したレシピは保存されるため、いつでも取り出すことが可能。また、各自が作成したレシピを使って(複製など)、自分のレシピとして編集し直すこともできるので、プロジェクトチームでの共有や共同作業にも有効。
(4)画像をエクスポートし、企画書に使える:作成したレシピは、画像でダウンロードすることができる。企画書や提案書などに貼り付けてプレゼンする際に有効。

2024年01月31日 18時11分 公開

2015年06月19日 11時59分 更新

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