オークローン、1000人規模のUC環境導入で業務効率化とBCP対応を促進

 「ショップジャパン」を運営するオークローンマーケティング(愛知県名古屋市、ハリー・A・ヒル社長)は、デル(神奈川県川崎市、郡 信一郎社長)のインフラストラクチャ・コンサルティング・サービスを通じて、「Microsoft Lync」によるユニファイドコミュニケーション(UC)基盤の構築を行い、社内外のコミュニケーション効率の向上を図った。

 オークローンマーケティングは、1993年の創業以来、長年にわたり「ショップジャパン」ブランドのもと、テレビショッピングをメインに多彩な商品やサービスを提供してきた。近年では、インターネットの普及による商品ライフサイクルの加速化と販売チャネルの多様化により激化する市場競争を背景に、複合的なチャネルからの販売を展開するオムニチャネル戦略に注力。テレビショッピングに加え、Eコマースや店舗販売、モバイルショッピング、カタログショッピングなどを展開している。

 同社は、こうしたオムニチャネル戦略を支えるITインフラの構築を積極的に推進しており、最新のOSやオフィスツールへの導入・移行、社内ポータルの刷新などによりワークスタイルの変革を進めているが、それにはいくつかの課題を抱えていた。

 現在のIT環境の構築を図る前までは、業務で主にデスクトップPCを利用していたため、社外から社内環境へのアクセスには別のソリューションを使用する必要があった。それが業務スピードの向上やコミュニケーションの効率化を妨げる一因となっていただけでなく、会議室の不足をIT面で改善できないという慢性的な課題もあった。

 こうした状況を改善するために同社は、新たなUC基盤の導入を決め、「即時性に優れている点」「プレゼンス機能で連絡したい相手にコンタクト可能かどうか一目でわかる点」「内線/外線に共通して使える点」などを満たすソリューションとして「Microsoft Lync」に注目。システム環境の構築にあたっては、デルが有するグローバル規模で培ったLyncなどのUCに対する豊富な技術や知見、リスクを極力回避した要件定義・設計に基づく提案を評価し、デルのインフラストラクチャ・コンサルティング・サービスを通じた「Microsoft Lync」導入を行っている。主な効果は以下のとおり。

1.会議の簡便化と迅速化が実現:Lync会議によって少人数の会議では物理的な会議室が不要になり、メンバーの招集もMicrosoft Exchange連携などを活用して、必要な時に必要なメンバーをすぐに収集が可能に

2.プレゼンスの「見える化」:Lyncを使うと社員のプレゼンスが一目で把握できるため、他の社員の在席状況を確認でき、社内を探し回ったり、何度も連絡したりといったタイムロスを削減

3.画面共有のセキュリティ向上:Lyncに移行後、PCの所有者のアクセス可否を厳格に管理できるようになり、セキュリティが大きく向上

4.フリーアドレス化で、どこでも質の高い仕事:Lyncの導入に伴ってフリーアドレス化を実現。社内のどこにいても自身のPCからコミュニケーションが可能となり、すべての業務リソースにアクセス可能に

5.DirectAccess連携で拡がるコミュニケーション:インターネットに接続されていれば、社外からも社内ネットワークに容易に接続し、社内の会議やチャット、内線/外線が利用可能

6.LyncモバイルによるBCP対応の促進:AndroidとiPhoneをエグゼクティブ全員に配布し、不測の事態や大規模災害の際にも社内にアクセスできる仕組みを提供することでBCP対応を強化

2024年01月31日 18時11分 公開

2015年05月25日 12時11分 更新

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