富士通、小売業向けオムニチャネル対応プラットフォーム提供開始

 富士通は、小売業向け情報利活用プラットフォーム「CHANNEL Value」の提供を開始した。

 同社は、小売業のイノベーション加速を目的に、グローバルで統一したリテールビジネスコンセプト「Connected Retail.(コネクテッド リテール)」を策定、「小売現場革新」「業務・業際間連携」「グローバル展開」を3つの軸にサービス展開を図る。

 同製品は、消費者の利用チャネル、購買行動などの証跡情報を可視化・分析したうえで、最適なチャネルからの販促などを提供する機能を持つ(図)。

 機能概要は以下の通り。
(1)小売現場革新
消費者が店舗に来店、買い物する際の行動、必要とする情報などの消費行動を分析。買いやすい商品の配置、次期商品開発への反映、店舗スタッフの接客の質向上へ活かすサービスを提供する。富士通研究所(神奈川県川崎市、佐相秀幸社長)が開発した消費者が店舗でどの商品を見ているかを把握する視線検出技術や、LED照明にモノの情報を付与しスマートデバイスのカメラで読み取ることができる技術などを小売の現場に活用する。消費者の行動を可視化、適切な消費者対応や価値創造を、小売業の顧客とワークショップを通じて、策定・実行する
(2)業務・業際間連携
POS・モバイルに代表されるフロントシステムと、電子マネー・ポイントカードといった決済手段を連携させる他、購買情報とMD・SCM・EC・顧客管理といったシステムを連携、商品・在庫・顧客・ポイントなどの企業内情報を統合し、消費活動を促すための施策に活用する。業態(スーパー・百貨店・通信販売など)や業際(ヘルスケア・金融・地方自治体など)連携する。
(3)グローバル展開
海外展開をスムーズに実現するために、日本国内で提供してきたソリューションを現地対応し、日本拠点と海外拠点を連携した運用効率の高いサービスを提供。

 2015年6月から順次発売、価格は個別見積り。

2024年01月31日 18時11分 公開

2015年02月27日 19時04分 更新

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